アビヤタ=シャラ湖群 (1981年の推薦名)
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解説 リゾート地として名高い、グレートリフトバレーの湖の数々。美しい景観はもとより、鳥類の豊富さは特筆に価する。そのグレートリフトバレーのうち、とくに美しいアビヤタ湖とシャラ湖を守るために設立されたのが、アビヤタ・シャラ湖群国立公園である。面積は887平方キロ。アフリカ有数のバードウォッチング地点としても名高い場所だ。 火口湖であるシャラ湖には、湖岸から266mの水底まで切り込む、ほぼ垂直の断崖がある。湖のほぼ中央に浮かぶ小島は、人間活動の影響をほとんど受けておらず、モモイロペリカンの巨大なコロニー(営巣地)があり、その名もペリカン島と呼ばれている。一方のアビヤタ湖は塩湖で浅く、水深は14mしかない。ここもまた鳥類の楽園で、湖岸ではさまざまな種を観察できる。アビヤタ湖はウ類、サギ類など、多くの水鳥にとって重要な捕食場となっているのだ。さらにここは、ヨーロッパからの渡鳥の越冬地としても貴重な場所となっている。 裏世界遺産の館目次へ |