マサイ・マラ国立保護区
National Reserve of Maasai Mara


国名 ケニア
分類 自然遺産
所在地 首都ナイロビの西およそ300km


審議歴
1997年 情報照会 … 本物件は、世界遺産の登録基準を満たしていない。しかし、セレンゲティ平野の生態系を保護するうえで欠かせない、マストな場所である。委員会は、すでに世界遺産に登録されているタンザニアの「セレンゲティ国立公園」(1981年登録)の拡大登録として、本物件を登録できるよう、タンザニア政府に呼びかけた。
本物件は暫定リストへの掲載歴はない(2008年現在)


 



写真提供=AGTさん(同じ青空の下で
   
解説/文=収斂さん
  マサイ・マラはケニア南西部、ビクトリア湖と大地溝帯の間に位置しており、タンザニアのセレンゲティ国立公園と国境線を接している。野生動物の数はケニア国内随一をほこり、面積は大阪府とほぼ同じ1,812平方キロもある。
  見わたす限り広大なサバンナが広がり、そこに数万頭のヌー、シマウマ、ゾウ、バッファロー、キリンといった大型の草食動物と、それらを捕食するライオン、チーターのような肉食獣が多く生息している。また保護区中央を流れるマラ川は水量が豊富で、カバにとって貴重な生息地となっている。とくに公園北西部の湿原は、このような大型水生哺乳類だけでなく、多様な水鳥の貴重な繁殖地になっていることも、国立保護区として厳重に保護されている理由となっている。保護区内にはサファリを楽しむ観光客向けのキャンプ場やレジャーコースが整備されているが、野生動物の研究調査も行われている。





裏世界遺産の館目次へ