マイコ国立公園 Maiko National Park
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解説 コンゴ民主共和国中東部の濃密な多雨林地域をカバーする、面積1万0800平方キロにもおよぶ広大な国立公園。マイコ国立公園は起伏に富んだ準平原で、平均標高は850mあり、いたるところで石塊がそそりたつ姿が見られる。公園地域はほとんどが森林。そこに湿地林などがわずかに存在している。主な動物にアフリカゾウ、ローランドゴリラ、オカピ、チンパンジーがある。 マイコ国立公園は1980年代、反政府運動家や象牙の密猟者が活動する場所と化していて、とても野生生物の保護に適した場所といえる状況ではなかった。90年代以降、状態は改善されつつあり、象牙価格の下落が幸いして、いまでは密猟者の数も減っている。しかしいまでも一般の入園は許可されていない。この広大なマイコ国立公園は、アフリカ大陸における最も優れた生物多様性を示す、大変貴重な原生林なのである。 裏世界遺産の館目次へ |