解説
ルアラバ川南側に広がる広大な国立公園。面積1万平方キロは、1939年の公園制定当時アフリカ最大だった。ここはコンゴ盆地の熱帯雨林からアフリカ南部のサバンナ林への移行帯に位置することからも重要な保護区だ。ルアラバ川沿いには、ウペンバ湖をはじめとする湖沼が点在し、ここは湖沼が主体の保護区域として、アフリカ最大のものでもある。20世紀半ばの生態調査では、1,889種にものぼる新種が発見され、その分類整理はいまなお収拾がついていないという。アフリカ産の大型哺乳類も多く、ライオン、ヒョウ、カバ、レイヨウ類などのほか、クロコダイルや水鳥類などが生息する。現在ウペンバ国立公園は保護管理もままならない状況にあり、国際的な協力が始められている。
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