解説
ジェベル・ブウ・ヘドマ(ブウ・ヘドマ山)はチュニジアのほぼ中心にあり、標高790m。周辺は世界遺産への推薦後の1980年に、国立公園に指定された。面積は164.88平方キロ。350種の植物、28種の哺乳類、133種の鳥類、33種の爬虫類が確認されている。
チュニジアではフランス植民地化後、主にスポーツ狩猟によって野生生物が激減し、中には国内で絶滅した種もある。現在ブウ・ヘドマでは植林が行われていて、この地域では絶滅してしまったアダックスやシロオリックスが移入され、生息数の回復が試みられている。とくにシロオリックスは、IUCNレッドリストでは「野生絶滅種」の指定種。一説では野生下に4,000頭ほどがいるともいわれるが、いずれにせよ絶滅寸前の種である。
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