ニイカ国立公園
Nyika National Park


国名 マラウイ
分類 自然遺産(84年)、複合遺産(06年)
所在地 マラウイ北部。ムスズの北およそ80kmのニイカ高原に位置する
 



Photo credit:In The Saddle
   
審議歴
1984年 不登録 … 顕著で普遍的な価値を有していないが、委員会はこの遺産は国や地域にとって重要であると述べた。
2000年

暫定リストに記載。

2006年 辞退 … ICOMOS、IUCNより「世界遺産の登録基準を満たしていない」との評価を受け、辞退。(マラウイ政府は(3)(7)(10)に該当するとして登録推薦した)。
(3)は、出土品などにより3000年前の人類居住地の興味深い証拠をなしているのだが、中央・東・南アフリカにおいて傑出した遺跡とはいえない。(7)は、島状の山地がもたらす景観は、同地域のほかの世界遺産とならび称されるものだろうが、ニイカ国立公園において美的景観は、あくまで二次的な価値である。(10)に関しては、確かに固有種が生息しているのだが、同地域のほかの世界遺産登録地よりもその数は少ない。一地方における重要性は認められるものの、顕著で普遍的な価値をもつとはいえない。生物多様性に関しても、同地域にある9カ所の世界遺産登録地のほうが勝っている。


解説
  ニイカ国立公園はマラウイ北部にあり、
草原におおわれた丘が連なる雄大な公園である。南側を除く周囲三方は険しい断崖に囲まれている。丘の最高点は標高2607m。1965ニイカ高原の高所部分が国立公園に指定され、76年に現在の範囲(3200平方キロ)に拡張された。公園を代表する動物は、ローンアンテロープ、リードバックなどの大型草食獣、それに250種の鳥類、120種のランである




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