解説 古代ギリシア・ローマ時代の遺跡。その歴史は、ギリシア都市バルカ(アル・マルジ)の外港として始まり、同じくギリシア人が築いたアポロニア(現スーサ)とともに、キュレナイカ地方(現在のリビア北東部)で最大の商業港となった。繁栄の絶頂は紀元3世紀。その後はベルベル人の襲来やアラブ軍の侵攻を受け、次第に衰えた。 代表的な遺構は、精密な装飾をもつ紀元1世紀のヘレニズム様式の大建築。モザイクで飾られた床や列注をもつ二層構造の建物で、貴族の住居とみられる。そのほかローマ劇場、円形闘技場、神殿、地下貯水場などが発掘されている。 アラブ諸国の裏世界遺産目次へ 裏世界遺産の館目次へ