西ガーツ山脈
Western Ghats


国名 インド
分類 自然遺産
所在地 インド南部、チェンナイ(旧マドラス)の西南西およそ450km


審議歴
1991年 登録延期 … 「サイレント渓谷国立公園」(Silent Valley National Park)の名称で、単独の国立公園として登録推薦した。インドの自然保護を象徴する重要な森林であることは認められたものの、広大な生態系地域のあくまで一部にすぎず、登録に十分な面積であるとはいえないと判断された。ビューロー委員会ではインド政府に対し、近接するKarimpuzha Valley国立公園、Nilgiri Thar野生生物保護区を含んで、推薦範囲を拡張することが望ましいと伝え、また両保護区の保護を法的に強化するように呼びかけた。
2006年

暫定リストに記載。

2010年

審議対象外 … 書類不備のため。なお、当年の推薦名は「ケーララ州、タミル・ナードゥ州、カルナータカ州、マハーラーシュトラ州にまたがる西ガーツ山地の7山塊」(Seven Sub-clusters of Western Ghats in the States of Kerala, Tamil Nadu, Karnataka and Maharashtra)だった。

2011年 登録見送り(最終評価は不明)


解説
  西ガーツ山脈はインド西海岸にある大山脈。北はムンバイ付近から、南は、インド最南端のコモリン岬付近まで、全長は実に1600kmにもなる。1991年、その南端付近にあるサイレント渓谷国立公園(面積89平方キロ)が推薦され、2010年からは周辺の5つの保護区にまで範囲を拡張し、推薦されている。
  このあたりにはインドで最後の原生林と言われ
熱帯湿潤常緑樹林が広がっていて、豊富な植物相が見られる。動物種としてはアジアゾウ、トラ、ガウル、サンバーなど20種以上の哺乳類と、120種もの鳥類が生息。全世界でもインド南西部にしか分布いないシシオザル(IUCNレッドリスト「絶滅危惧種」指定)も生息し、付近で最も重要な動物のひとつとなっている





アジアの裏世界遺産目次へ

裏世界遺産の館目次へ