解説
この中国でもとくに有名な産業遺産は、湖北省の長江の南側に位置する黄石市の南郊外、大冶にある。中国の製銅発祥の地で、銅鉱の発掘場と精錬場があり、保存状態はよい。銅緑山からは3000年以上も昔の殷王朝時代の遺物も見つかっている。その1000年以上の歴史は、堆積した40万トンものくず鉄が物語っている。銅緑山は古代中国の採鉱・精錬技術や、その高度な建築構造を示す、極めて重要な古代遺跡だ。なお黄石市には銅や鉄の鉱脈が多く、現在もそれらを工業に利用している。
参考文献
『最新中国地名事典』
張治国監修、日外アソシエーツ株式会社、1994
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