解説/文=収斂さん+浦に〜と
貴州省の中央部にある安順市の南西45kmにある黄果樹風景区は、白水河にかかる10あまりの滝と、その周囲の奇岩で知られた景勝地である。この一帯は典型的な溶岩地形*で起伏に富み、滝のほかにも湖や大規模な鍾乳洞が多く点在する。ここの滝は世界にも稀な溶岩瀑布*と呼ばれるタイプのもの。
黄果樹瀑布はそれらのうち最大規模の滝で、幅81m、落差74mをほこり、アジア最大といわれている。とくに水量の豊富な夏には、水しぶきが100mくらい高く舞い上がり、壮観である。なお、黄果樹風景区にはもうひとつ天星景区という景勝地があり、川沿いに奇岩、鍾乳洞が多く見られる。
*溶岩地形、溶岩瀑布……これらは文献からの引用ですが、malayさん(malay's traces)より、「中国における『溶岩』というのは火山性のものではなく、水に溶けた岩、すなわち石灰岩が溶けてつくられた石林などの地形を指しますので、日本語としては石灰岩とするのが適当ではないかと思います」とのご指摘を頂きました。
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