バガン(パガン)の考古地域と記念物群
Bagan (Pagan) Archaeological Area and Monuments


国名 ミャンマー
分類 文化遺産
所在地 首都ネーピードーの北西およそ200km


審議歴
1996年 暫定リストに記載。
1997年 情報照会 … 本物件には間違いなく顕著な普遍的価値が認められ、世界遺産に登録できる。委員会は、核心地域と緩衝地帯を設けることと、法的な保護策をとるべきであると伝えた。また、近くにあるゴルフ場や、遺跡を横切る道路についても言及し、周辺環境を維持するための計画の見直しや、核心地域・緩衝地帯の範囲設定などを行なうための国際的な専門家派遣団を要請するように伝えた。なおこの遺産は、登録基準(1)(2)(3)(4)(5)に該当するものとして推薦された。

 


 



画像提供=玉井さん(K.T's//
   

解説/文=収斂さん
  インドネシアのボロブドゥール、カンボジアのアンコール・ワットとならぶ、
世界三大仏教遺跡の一つ。イラワジ川の岸に沿って大小さまざまな寺院、パゴダ(ミャンマーの仏塔)が見わたす限り広がっており、パゴダの数だけで2,200以上といわれる。現在のバガン集落はこの広大なパゴダ群の中にある。バガンはミャンマー最初の統一王朝の首都だったが、これらの寺院とパゴダは1044年、バガン王朝42代アノーヤター王が、信仰の証として建てたことに始まる。とくに有名な寺院はアーナンダ寺院、シュエズィーゴンパゴダ、ゴードーパリィン寺院などだが、ほかにも重要な建造物が多く、数えきれないほどだ。

  アーナンダ寺院はパガンでも最も大きく、本堂は一辺が53mの正方形をしている。これは1091年、時の王チャンスィッターによって建てられた。

  シュエズィーゴンパゴダは、シュエが「金」、ズィーゴンが「砂の川岸」を意味するように、最初はイラワジ川の川岸に立てられたものを、その後移築したものである。境内は見事な黄金の装飾がされ、その後のパゴダのモデルになったという。

  ゴードーパリィン寺院は13世紀にナラパティズィトゥ王によって建てられた、バガンで2番目に高い建造物である。塔の上部は17世紀の地震で一部崩れたが、現在では修復され、先端部までの高さは55mにもなる





アジアの裏世界遺産目次へ

裏世界遺産の館目次へ