解説
マレのフクル・ミスキー(金曜モスク)は、アジアで最も美しいといわれる瀟洒(しょうしゃ)なモスク。1656年に建造された、現存するモルディブ最古の建築物でもある。建物は木造で、その外面をサンゴ石の彫像で美しく飾っているが、これがモルディブ建築の一つの特徴だ。付属のミナレットは1675年の建造。白亜の塔にはコーランの一節が、鮮やかな青い文字で書かれている。
モルディブはもともと仏教国だったが、1153年、モロッコ人アグル・バラカート・ユースフ・アル・バーバルによってイスラム教が伝えられて以来、これを唯一の国教とするようになった。マレ・フクル・ミスキーには、そのときの改宗をアラビア文字で記録した木彫も残されている。
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