トリポリ Tripoli
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解説/文=収斂さん 十字軍を撃退後、イスラム教徒が築いた町
トリポリは3000年以上の歴史を持つ古い街である。街の歴史は、紀元前1500年ごろにフェニキア人の主要都市として、シドン(Sydon)、ティール(Tyr)、アルワード(Arwad)などとともに、地中海に面した交通の要衝に都市が建設されたことに始まる。当時トリポリは、エジプトのテル=エル=アマルナでは
Derbly、 他の地域では
Ahlia とか、Wahlia
といわれていた。アッシリア帝国に併合されたときには
Mahallata という名で呼ばれていた。
十字軍侵攻以前のトリポリは、ファーティマ朝の都市だった。残念ながらファーティマ朝の建造物は現存するものが少ない。十字軍の破壊をまぬがれたモスクは、ほとんどが要塞内部に建設されたものばかりである。特記すべきは、同じ地域の目印となるため、各地にいくつか設置されたマイルストーン(一里塚のようなもの)いわれる構造物ぐらいである。しかしそれはトリポリ新都市を建設するとき、資材として転用されたため現存するものは少なく、貴重な文化遺産である。 |