解説
スラウェシ島の中南部、標高1000mほどの高地にあるタナ・トラジャ地方。この地方でよく知られるものに、伝統家屋「トンコナン」がある。家は高床式の木造で、竹でつくられた屋根が舟型に大きくそり返っているのが特徴である。タナ・トラジャ地方では、ケテやパラワなど、いくつかの集落でこのタイプの家を見ることができる。クギを一本も使わず、また柱に水牛のツノをいくつも飾り、壁に赤・黄・白・黒の4色による幾何学模様が施されていて、きわめて珍しい宗教・技術的成果が示されている。
タナ・トラジャでは墓地も特徴的。切り立った崖の横穴や洞窟を墓とし、死者をかたどった人形「タウタウ」を置き。また、「トンコナン」と同じ形をした「パタネ」という墓もある。
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