解説
ヴァルズィヤはマハラジェの南およそ70km、トルコ・アルメニアとの国境近くにある小さな町。12世紀後半に、バグラット王朝のタマラ女王が築いた洞窟都市である。13層にもなる人工の洞窟はそもそも修道院で、そこに500もの住居があり、礼拝堂からワイン蔵まで備えられている。その構造はグルジア・ルネッサンスの貴重な遺構であり、押し寄せるペルシア人勢力から隠れるように作られたものだと考えられている。そういったことからヴァルズィヤは、グルジアで最も驚くべき場所であると同時に、グルジア文化の象徴として最も重要な場所といわれることもある。
ヴァルズィアからアハルツィヘにかけては、12〜13世紀の遺構が多く残されている。それらの中で代表的なものがヘルトゥヴィシ要塞で、崖の真上に立つ姿は、見る者を驚かせる。
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