フヴスグル湖と近隣のシャーマンやツァータンの景観 (2003年の推薦名) Hovsgol Lake and nearby Shamanistic and Tsaatan Landscape フヴスグル湖とその周辺 (2007,
08年の推薦名)
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解説/文=収斂さん 世界の淡水の1%を保有する湖
フヴスグル湖(Hovsgol)はモンゴルの北西部にあり、「モンゴルの深青の真珠」(dark
blue
pearl
of
Mongolia)の異名をもつ。フヴスグル湖は
Hovsgol
Nuur
とか
Lake
Khovsgol
とも書く。この湖は数百万年前に、バイカル湖周辺の地溝から延びた山脈や渓谷周辺に数多く形成された湖の一つで、世界でも屈指の古い湖である。湖の長さは136キロ、幅20〜40キロ、最深部は262メートルで、モンゴル最大、中央アジアでも2番目に大きな淡水湖である。湖の体積は380立方キロメートルであり、体積では世界14位の淡水湖である。そしてこれは、世界の淡水の1%以上に相当する。
モンゴル政府の民主化政策の影響で、湖が国立公園化されたのは1992年のこと。公園面積は8380平方キロあり、現在、モンゴルで最も厳格な自然保護がされている特別な国立公園だ。湖の透明度はとくに素晴らしく、また、周囲の自然の美しさも目を見張るものがある。
ツァータン族(Tsaatan)とはモンゴル語で「トナカイを放牧して生活する人々」という意味で、フヴスグル湖の北と南を走る山脈地域の森に住む少数民族である。草原で馬や羊の放牧で暮らすイメージが強いモンゴル国内では、森でトナカイを飼うツァータン族の文化や思想は特異とされている。 |