メナイ吊橋とコンウィ吊橋 Menai and Conwy Suspension Bridges
不登録 … ビューロー会議において「不登録」と評された。メナイ橋は英国のものとして重要だが、世界遺産として見た場合、真正性を有していない。コンウィ橋は、1986年に「グイネズのエドワード王の城郭群」として世界遺産に登録されたコンウィ城に、付加価値をもたらすものと見なされている。そのためビューロー委員会では英国政府に対し、コンウィ城の拡大登録とすることでコンウィ橋を追加できないか、再検討するように要請した。 なお本物件は、世界遺産委員会では名前があがらなかった。
解説/情報提供=収斂さん コンウィの吊橋は、世界遺産に登録されているコンウィ城のとなりにあり、コンウィ川の河口部に架かっている。1826年の建造で、設計はトーマス・テルフォード(Thomas Telford)。吊橋は現在旧橋というかたちで、平行して走る新橋が自動車交通用となっている。メナイ橋はウェールズ地方バンゴールの西部にある吊橋で、グレート・ブリテン島とアングルシー島を結んでいる。 コンウィ橋は城と一体化した白亜の橋として、メナイ橋は海峡の島々や入り江の町並みと調和する橋として、ともに美しい景観をつくり出している。 ヨーロッパ・北米の裏世界遺産目次へ 裏世界遺産の館目次へ