解説
ブリオニ(ブリユン)諸島は11の島々からなる。ユーゴスラビアの元大統領チトー(本名ヨシブ・ブロズ、1891-1980)は、諸島のバンガ島に別荘を建て、また迎賓館やホテルもつくり、一般人の立ち入りを禁止した。チトーはしばしばここで客人をもてなし、重要な国際会議も行なわれた。なかでも1956年に、インドのネルー、エジプトのナセルと開いた三者会談はブリオニ宣言として知られる。
しかし、ブリオニ国立公園は文化遺産ではなく、登録基準(7)に該当する自然遺産候補として、旧ユーゴスラビア政府によって世界遺産に登録推薦された。1984年に国立公園に指定された諸島では、温暖な気候により、チトーが持ちこませた熱帯性植物を含む700種近くの植物が繁茂している。
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