解説
スロバキアの国旗に描かれ、国歌に歌われるタトラ山はスロバキアのシンボル。周辺一帯は高峰のひしめくタトラ山地となり、スロバキアとポーランドとの国境をなしている。山地は両国で国立公園に指定され、スロバキア側は1949年に、チェコスロバキア(当時)で最初の国立公園となった。タトリ(Tatry)またはタトランスキー(Tatransky)国立公園とも。動植物相が豊富で、スロバキア最高峰のゲルラホウスキー峰(2,654m)などの峰々、高山帯の峡谷、湖沼が特徴である。20世紀以来、避暑地として注目され、山荘やレジャー施設も整ってきた。92年、ポーランド側とともにユネスコの生物圏保護区に指定された。
参考文献
『中欧
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世界の歴史と文化』
沼野充義監修、新潮社、1996
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