解説/文=収斂さん
Stribroの町からそう遠くない
Uhlavka川の渓谷のほとりに、クラドルビの聖母マリア昇天修道院教会はある。教会は12世紀初頭に
Vladislav
I
公爵によって建てられたベネディクト派の修道院である。現在の大寺院の外観は、18世紀初めごろに、Jan
B.
Santini
によってバロック・ゴシック様式で改造、増築されて整えられたもの。その改修では、チェコのその時代を代表する傑出した芸術家たち、たとえば、Asam兄弟、K.Legat、M.B.Braun
のような彫刻家、工芸家が多く参加した。
そのほかに教会の南側には旧女子修道院、東側には聖人を祭る建物がある。なお現在の女子修道院はその南方にあり、Kilian
I.
Dientzenhofer
によって設計されたものである。
19世紀になると
M.B.Braun一派の頭領である
Valec
が彫刻を担当した美しい図書館も増築され、いまもこの教会にその姿をとどめている。
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