解説/文=収斂さん+浦に〜と
Biogradska山国立公園には、Bjelasica山を含む非常に美しい景観が見られ、1878年以来自然保護区に指定されている。面積は54平方キロ。公園の中央は
Biogradsko湖を囲んで原生林が広がっているが、この
Biogradsko湖のほかにも、氷河によって削られてできた小さな湖が5つある。
森林のほとんどが、人の手がまったく入ったことのない状態で保護されている。この森の植生は落葉樹の混合林で、大半をブナ(beech)が占めるが、ほかにトネリコ(ash)、数種類のカエデ(maple)、オーク(oak)、ヤナギ(willow)、ハンノキ(alder)なども含み、またトウヒ(spruce)や
モミ(fir)のような針葉樹もみられる。現在この公園からは86種類の樹木が報告されている。自然と朽ちた樹木は菌類によって分解されるが、この公園はとりわけそういった菌類が豊かで、調査の結果、100種類近い菌類が確認されている。
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