ヴォドロゼロ国立公園
Vodlozero National Park

国名 ロシア
分類 自然遺産
所在地 ロシア北西部。首都モスクワの北およそ680km


審議歴
1996年 暫定リストに記載。
登録延期 … IUCNによる現地視察が1997年に予定されており、その結果報告は同年のビューロー会議で提出されるだろう。それまで審議を延期する。なおこの遺産は、登録基準(7)(8)(9)(10)に該当するとして推薦された。
1997年 辞退 (詳細不明)
1998年 不登録 … ここではユーラシア・タイガの寒帯林生態系が見られ、貴重な鳥類の繁殖地にもなっている。しかしそれはヨーロッパにおいて重要なのであり、世界遺産としては、自然遺産の登録基準を満たしていない。委員会はこの一帯の豊かな文化遺産に注目し、ロシア政府に対して、今後文化遺産として再推薦することも考えるように助言した。
フィンランドの代表者も、スカンジナビア諸国が広範囲での文化遺産の推薦を準備しており、ロシア政府への協力も予定していると述べた。


解説
  ヴォドロゼロ国立公園として世界遺産に推薦された範囲はロシア北西部のヴォドロゼロ湖とその北側一帯。Vodlozersky州立公園Kozhozersky景観保護区、ヴォドロゼロ国立公園の3カ所からなる、総面積およそ4900平方キロの地域だ。地形は平坦で、推薦範囲の40%は湿地帯。この周辺は未開の原生林がしげることから「北のアマゾン」とも呼ばれ、平地のタイガとしては世界最大といわれる。生息する動植物も多様で、とくに鳥類が多い。またヴォドロゼロからは、世界で最も古い34億年前の岩石が見つかっている。そのほかにも各地質年代の岩石が出土していて、その多様さは世界的にも珍しい





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