カニフ丘陵(カニフスキ・ガリー)
Kaniv's Hills (Kanivski Gory)

国名 ウクライナ
分類 自然遺産
所在地 首都キエフの南東およそ100km


審議歴
2001年 不登録 … カニフ丘陵は周辺地域にある同種の自然環境と比べ、広範な研究の対象になっているという点が、おそらく最も重要な特徴だろう。しかしそのような場所は、ウクライナ国内にもほかに何か所か存在する。
本物件は登録基準(7)(8)(10)に該当するものとして推薦されたが、完全性に問題があることと、顕著な特徴を有していないことを理由として、IUCNはいずれの基準にも該当しないと評した。
本物件は暫定リストへの掲載歴はない(2008年現在)


解説
  ドニエプル川両岸の低丘陵と中州の島々からなり、2つの自然保護区を中心とした142平方キロが世界遺産に推薦された。標高80〜255メートルの低丘陵は、沖積層や飛砂が堆積してできた氾濫原の段丘に由来する。また、河岸地形は地学的にも興味深い特徴なものだ。氷河期が終わると高原には森林が発達したが、それらは19世紀に伐採された。そうして開けた土地は風雨の浸食作用を受け、300もの峡谷が網目状に密集する景観が生まれた。
  20世紀になってから再び植林が進められ、現在のカニフ丘陵では、沖積地帯の森林(ドニエプル川の中州)や、草原・森林(両岸)などが見られる。その多様な環境はさまざまな植物を育み、ここでは実に1000種もの維管束植物を見ることができる。動物相も比較的多様で、渡り鳥の中継点にもなっている。しかしながらカニフ丘陵は人為的な改変も大きく、植林地や農業地は広大である。



参考ウェブサイト
http://whc.unesco.org/archive/2001/whc-01-conf208-inf12e.pdf






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