スロバキアの原始林群 Primeval Forests of Slovakia
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解説/文=収斂さん+浦に〜と 気候変動をさぐる研究フィールド
スロバキアの原始林(Slovak
primeval
forests)として最も有名なものは、ドブロチスキー(Dobrocský)原始林である。ここは欧州の酸性雨被害や大気科学といった気候変動を研究する研究森として、古くから保護されてきた歴史がある。とくに
S.Korpel'教授と
H.
Leibundgut教授らは、この森の研究をとおして、原始林の世代交代や成長変化(growth
patterns)の仕組みを解明したことで知られる。
スロバキア原始林のなかでも、カシヴァロヴァ(Kasivárová)原始林とレスナ(Lesná)原始林(世界遺産の推薦対象外)は、樹相がほかの原始林とは異なっており、高さ30メートル以上のオーク(oak:カシ、ナラなどのブナ科ナラ属の総称)が主体である。また、カシヴァロヴァ原始林では、生息する動植物のうち73種が自然保護の対象になっている。
本物件は、スロバキアのほぼ全土に点在する22カ所の森林を、まとめて登録推薦したものだ。それらの中には、1992年に世界遺産に推薦され、「不登録」と評価された「タトラ国立公園」に位置するものもある。 |