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解説/文=好古学のすすめさん 「未開」と名づけられた無人の群島
大西洋上のモロッコ沖にある無人の小諸島。マデイラ諸島(注1)から南南東に約280km。北緯30度10分、西経15度50分に位置するポルトガル領の最南端である。スペイン領のカナリア諸島(注2)からは北に約165kmである。アゾレス諸島(注3)、マデイラ諸島、カナリア諸島、カーボヴェルデ(注4)諸島と同様、起源は火山性である。(なお、これらの諸島は、生物地理学上マカロネシアと総称されている)。
これらの島は希少な動植物種や独特の環境のため、学術上重要である。国有地となった1971年、ポルトガル政府は、この諸島を自然保護区域とした。陸域のすべてと水深200mまでの海域の約95km²が保護区域になっている。上陸にはマデイラ自然公園局の許可が必要であり、保護区域での投錨、漁業、釣りや大きな船の航行が禁止されている。76年以降、継続的に学術調査が行われ、90年代以降保護体制も充実している。
海鳥の営巣に適した条件にあり、とくにミズナギドリの仲間のカオジロウミツバメ(White-faced
Storm-Petrel、学名Pelagodroma
marina)や、アナドリ(Bulwer's
Petrel、学名Bulweria
bulwerii)のほか、カモメ科のベニアジサシ(Roseate
Tern、学名Sterna
dougallii)など、北大西洋の亜熱帯地域の海鳥の貴重な生息地である。陸上の哺乳類は生息していない。
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