皆さん、こんにちは。
 霧隠です。

 3/30(日)に、前川先生によるご案内のもと、八王子城大城郭めぐりをしてま
 いりましたので、ご報告したいと思います。

・・・今回は画像はございません。
 写真を撮る暇もないほどお話が楽しかったので。
 
 ・・・でも、この報告は八王子城に行ったことのある人でないとご理解いただ
 けないかもしれませんが、お許しを〜(^^;

 さて、以前、“八王子城の遺構の8割を見よう!”と銘打ってオフ会を主催した
 こともありましたが、今回、改めて八王子城のすごさを実感するとともに、自
 分に無学に恥ずかしい思いをしました。

 8割どころか、本丸周辺だけでは1割にも満たなかった・・・

 今回、前川先生には御主殿を中心に、太鼓曲輪とその周辺をあしかけ5時間か
 けてご案内いただきました。

 まずは、前川先生の30年の研究成果であります八王子城全体図(これがまた
 すごんいんです!)のご説明。
 さらに、御主殿を中心としたカラーでの俯瞰図(これもまたすごすぎです)。
 こちらは、まだできたばかりのほやほやで世間に出まわっていないもの。

 このカラーでの縄張り図の最大の特徴は、御主殿の防御をどうしていたか? 
 につきます。
 お恥ずかしながらそのようなことは考えたこともなかった某には見ること聞く
 こと全て初めてのことばかりで、ただもうビックリです。

 それは・・・御主殿の横側(御主殿の滝方向)が実は川をせき止めた、溜め池
 になっているというものです!

 この前川先生の説は、ほとんど一顧だにされないようですが、先生のご説明を
 お聞きしながら、カラーの縄張り図を見せていただくと俄然、そう思えてきま 
 す。

 しかも、御主殿という城主、北条氏照公の居館がある場所の防御性を考えると、 
 ここに溜め池がないと、ほとんど横腹が無防備になってしまいます。

 この御主殿の横側が溜め池という一見、突飛な説は決して、前川先生の空想で
 はなく、長年の実地での検証を元に展開されています。

 それは、御主殿の滝と呼ばれる場所の土塁は、堤防でよく使われる粘土質の土
 を使用していること、水で周りの土が崩れないように石垣が存在していること、 
 あともう何点かありますが・・・ちょっとあやふやなので、割愛いたします。

 本当かどうかははっきりいたしませんが、この溜め池説はロマンがございます。

 御主殿を発掘した際に、この溜め池の近くに何のための建物か分からない礎石
 が出たそうですが、これを前川先生は、この溜め池に船を浮かべて、風情を楽
 しんだという“観望台”があったのでは・・・と推測しています。

 池に船を浮かべ、その船にはかわいい娘があでやかな舞いを舞い、その姿を目 
 を細めてながめる氏照公は、得意の笛を奏でる・・・

 なんともはや風情のあるシーンです。
 大黒という笛をたしなんだという氏照公の文化人としての一面を楽しく想像い
 たしました。

 ちなみに、この溜め池への道(かもしれない)というのが現存しています。
 それは、土塁の途中にあります。
 ここには、さりげなく石垣なんかあります。

 また、この御主殿は完全な復元ではないのだそうです。
 すみっこには、なんと物見櫓があったのだそうです。

 石垣ももっとたくさんあっただろうと・・・
 でも、江戸期に大分他の場所で使うために運ばれてしまったとも・・・

 なので、このかどっちょの物見櫓があった場所からも石垣が運び去られてしま
 い、復元する際に、土ではかどっちょが崩落するおそれがあるので、物見櫓の
 場所を削って、安全性を重視したそうです。

 このかどっちょからの見晴らしはなかなかのものです。

 さらに、御主殿には庭園もあったのではと言われています。
 しかし、山の斜面が崩れて埋まってしまったと・・・

 ・・・ほ、掘りたい〜

 左側には池、右側には庭園。
 御主殿のイメージが一挙に豪華になって参りました!
 このカラーの縄張り図は想像力を大いにかきたててくださいます。

 それにしても、この御主殿に勝手門もあったことにも驚きです。
 橋があったのではという場所には、しっかり石垣もありますし。
 (こんなところに石垣があったなんて知りませんでした・・・)

 さらに、アシダ曲輪からこの御主殿へ向かう道が勝手門に続く道なのですが、
 曲輪はあるわ、土塁はあるわ、空堀があるわ、虎口まであって、もう見事! と
 しかいいようがございません。

 こんな場所にも遺構があるなんて!

 もう、のっけから驚きっぱなしの前川先生のご案内の八王子城大城郭めぐりは、 
 まだまだ始まったばかり。

 次回は御主殿周囲のお城の遺構についてご報告したいと思います。

 ちなみに、お昼は前川先生を囲んで氏照公の出生の謎や、その生い立ちなど興
 味話しを伺いました。

 それでは〜

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