【キリのコメント11】
天の岩屋戸に隠れてしまったアマテラス。
日の神でもあるアマテラスが隠れてしまったので、高天の原はもちろん、下界
(?)でもある葦原中國は真っ暗になってしまいます。
気象状況としては、日食状態になったのでしょうね。
それも完全に月に隠れる「皆既食」です。
昼間のはずなのに、あたりは真っ暗。
古代の人もビックリしたでしょうね。
闇は人々の心を不安にさせます。
わざわいの神の不穏の動き。
高天の原の神々もあわてます。
どうすれば、アマテラスが天の岩屋戸から出てきてくれるか?
ここで活躍するのが、オモヒカネノカミ。
彼は知恵の神と呼んでもいいくらいの賢い神。
彼のアイデアで、アマテラスを無事、天の岩屋戸から出すことができるのです。
アマテラスを天の岩屋戸から出すための作戦を箇条書きにしてみました。
1.長鳴鳥を集めて鳴かせる←でも、これはなんのためでしょう〜
2.イシトリドメノミコトがヤタノカガミ(八尺鏡)を作る
3.タマノヤノミコトはヤサカノマガダマ(八尺の勾珠)を作る
4.フトダマノミコトは天香山へ行って、鹿の骨を使って占いをし、榊の木を
取りに行く
5.フトダマノカミは榊を持ち、アメノヤノミコトはノリト(祝詞)を読む
6.アメノタヂカラヲノカミは天の岩屋戸の脇に隠れる
7.アメノウズメは一心不乱に踊る
8.ヤオヨロズノ神々は笑う
9.笑い声を不審に思ったアマテラスに他の日の神が現れたことを告げる
10.身を乗り出してその日の神をみようとしたアマテラスに鏡を見せる
11.鏡に映った自分の姿に驚いたアマテラスがさらに身を乗り出した瞬間にア
メノタヂカラヲノカミがアマテラスの手を引っ張って天の岩屋戸からアマ
テラスを出す
12.もう二度とアマテラスが天の岩屋戸に入らないように岩屋戸をしめ縄で封
印した
13.岩屋戸からアマテラスが出てきたのであたりに光が戻った
以上です。
見事な作戦ですね。
アマテラスを天の岩屋戸から出したのは、神々の笑い声だった、というのは有
名なお話ですね。
そこに、他の日の神が現れた! というウソをいうことで、アマテラスをさら
に不安にさせ、身を乗り出させる訳ですが、こちらも人間心理をついた見事な
作戦です。
そして、鏡を用意し、そのウソが本当であるようにアマテラスを映す訳ですが、
自分の姿を他の日の神と見間違うことで、その話を信用します。
ここで、皇室の三種の神器の2つ、「ヤタノカガミ」と「ヤサカノマガダマ」
がでてきます。
アマテラスを天の岩屋戸から出すために作られたのですね。
無事に、アマテラスを天の岩屋戸から出すことに成功した八百万の神々。
こうして太陽を取り戻すことができ、光が帰ってきました。