【キリのコメント19】

 今回は、今まで以上に分かりやすさを重視して、大部分をはしょって書いてい
 ます。
 まず、最初のアマテラスのセリフですが、ちゃんと書くとこうなります。

 「トヨアシハラ(豊葦原)のチアキノナガイホアキ(千秋長五百秋)のミズホ
  ノクニ(水穂国)は我が子、マサカツアカツカチハヤヒアメノオシホミミノ
  ミコト(正勝吾勝勝速日天忍穂耳命)が治める国です」

 となります。
 まず、国の名前が長すぎます。
 なので、他でも使われているアシハラナカツクニにしました。

 子供の名前も、短くオシホミミになっています。
 なんでも短くすればいいものではないでしょうが、長すぎるのも読みにくい
 と思い、思い切って短くしてみました。

 話は戻って、アマテラスの息子、マサカツアカツカチハヤヒアメノオシホミミ
 ノミコトはどこで出てきたか覚えていますか?

 そう、スサノオとアマテラスが対決した(厳密にいうとウケヒをしただけです
 が)ときに、アマテラスのマガダマをスサノオが噛み砕いて吹き出したときに
 生まれた5人の神の一番最初に生まれた神です。
 それにしても長い名前ですね。

 さて、この御子ですが、アマテラスの突然のアシハラナカツクニ支配宣言を受
 けて、その国に赴こうとするも、途中で下界が騒がしいのを見て、尻込み(?)
 してしまいます。

 まぁ、つっこむところとしては、父、イザナキからは高天の原の支配は任され
 たアマテラスですが、このアシハラナカツクニの支配はゆだねられていません。

 その支配の正統性はどこからくるのでしょうか?

 それはさておき、彼女の息子、オシホミミですが、下界が騒がしいということ
 で、一旦高天の原に戻ってしまうことろを見ると、私の観点では神なのに臆病
 者だなぁなんて思ってしまいますが、本当に恐ろしい神がいたのでしょうか。

 このオシホミミの報告を受けた、アマテラスはまずは荒ぶる神々を退治してか
 ら息子を送り出そうとします。

 このときに、アマテラスだけでなく、前回もご紹介したタカミムスヒノカミも
 アマテラスの傍らにいます。
 古事記の表記を見ると、必ずタカミムスヒノカミの方を最初に記載するので、
 やっぱりこの神がアマテラスより昔には高天の原を主宰していた最高神だった
 のかもしれませんね。

 オモイカネノカミに相談した結果、アシハラナカツクニを平定する役目をアメ
 ノホヒノカミに決定します。

 しかし、この神はオオクニヌシにこびへつらい3年たっても帰ってこなかった
 といいます。

 うーん、なんでこびへつらったのでしょう〜
 そこのところが知りたいですね。

 いつまでたっても復命しない、アメノホヒノカミにしびれをきらし(といって
 も3年間も待っているのですから、気が長いですね)、次に誰を送ろうか話し
 合われます。

 そこで命じられたのがアメノワカヒコです。
 彼は弓矢も授けられます。

 こうして、今度は武装していくのですが、彼も8年たっても高天の原に戻って
 きませんでした。
 しかも、オオクニヌシの娘を嫁にもらい、あわよくばアシハラナカツクニを乗
 っ取ろうと思ったのです。

 もともとはアマテラスの子供のために平定に来たはずなのに…

 今回は、最後の部分は特に、大きく脚色しています。
 古事記には、アメノワカヒコはその国に下りし後、オオクニヌシの娘を嫁にし、
 また、この国を獲らんと思って、八年たっても戻らなかったとあるだけです。

 オオクニヌシはどこにも言葉を発していません。
 物語を分かりやすくするための私の脚色です。

 あまり自分の主観が入らないように気をつけなければと思う反面、神々をイキ
 イキと描くためには多少の脚色を加えたくなる衝動にかられたりする今日この
 頃です。

 やはり、原文を忠実に読みたい方は、本を購読して読んでいただければと思い
 ます。
 
 これからは、少しずつ、私の脚色の入った、より物語形式に比重を移していく
 かもしれません。

 さて、8年たっても復命しない、アメノワカヒコに制裁が加えられます。
 アマテラスの子の代わりにアシハラナカツクニを支配しようという野望を胸に
 秘めたアメノワカヒコの運命は?

 次回、「返り矢」をお楽しみに〜

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