【キリのコメント26】

 天孫降臨。
 この天孫というのは、天照大御神の孫という意味になります。

 この天孫の子孫が、天皇になり、なので、天皇は神、アマテラスの子孫なので、
 現人神となったのでしょう。

 では、なぜ、息子ではなく孫なのか?

 これは天武天皇の妻でもある、持統天皇の投影があると、上山春平氏が「続・
 神々の体系」に書かれているそうです。

 系図を書くとより一層理解が進みます。

 

 持統太上天皇は、天武天皇の皇子、草壁皇子の即位を願っていたが、草壁皇子
 が夭折したので、その御子の軽皇子(文武天皇)が即位して、文武天皇の後見
 役になったのが持統太上天皇なのです。

 こうして、上山氏は史実と神話との関係を指摘されたのですが、なるほど〜と
 思える説ですね。

 いよいよニニギノミコトが天降ろうとしているときに、一人の神が行く手をふ
 さいでいます。

 その神は、高天の原と葦原中津国を照らしているという。
 なんだか太陽神のようですね。

 この猿田毘古神は、伊勢地方の海人(あま)系氏族の信仰した神で、猿は元来
 太陽神とされていたそうです!
 
 また、太陽神は稲田の神とも考えられていたので、「猿(=太陽神)田(=稲田
 の神)毘古」と呼ばれたのであろうということです。

 そして、この猿田毘古が誰なのか尋ねる役目は、アマテラスが天の岩屋戸から
 出てくるきっかけをつくる、アメノウズメです。

 彼女は、アマテラスから「汝(いまし)は手弱女(たおやめ)なれども、いむ
 かふ神と面勝つ(おもかつ)神なり」と言われ、サルタビコの名を尋ねるよう
 に言われます。

 アメノウズメは気丈で堂々とした女性だったのでしょうね。
 この古事記では、女性も目立った活躍をいたします。
 この後に出てくる、ニニギノミコトの妻、コノハナサクヤヒメもすごい女性で
 す。

 古事記と女性たち。
 そういった視点で見てもおもしろいでしょうね。
  
 戻る


 |  医食同源<体にいい食べもの>  |  週刊「孫子の兵法」  |  週刊「国宝」  |  週刊「論語」  | 
 |  織田信長一代記  |  一日一考  |  古事記物語  |  お城旅行記  |