【キリのコメント30】

 海幸彦と山幸彦の物語。
 唐突に出てきた名前で誰のことだろうと思った方もいるかもしれません。

 物語を分かりやすくするために敢えて、説明を省略していますので、このコメ
 ントにて補足させていただきます。

 まずは、海幸彦はお兄さんで、ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの長男、
 (ホデリノミコト)火照命です。

 山幸彦は、弟で、同じくニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの三男、火遠理
 命(ホヲリノミコト)です。

 ん? 次男の火須勢理命(ホスセリノミコト)はどうなったのでしょうか?

 という話は置いておいて、海幸彦は、海で漁を、山幸彦は山で猟をしていまし
 た。

 あるとき、山幸彦が互いの道具を交換しようと提案します。
 それも何度も。
 しかし、ついに海幸彦は道具(古事記では「幸」と書いています)を交換しま
 す。

 ところが、その日はどちらも獲物が得られず、やはり自分の道具が一番と兄は
 道具の変換を求めます。

 それに対して、山幸彦は、大事な兄の釣り針を海になくしてしまったと答えま
 す。

 当然怒る海幸彦。
 
 そこで、山幸彦は自分の剣を砕いて、500個もの釣針を作って兄に献上したが
 許されず、さらに1000個の釣針を作ったが、兄は許さなかった。

 どうしても同じ釣針を返せの一点張り。
 さて、困った山幸彦はどうなったでしょう。

 次回、「海の神の宮への訪問」をお楽しみに〜

 ちなみに、日本書紀でもこの「海幸彦、山幸彦の物語」はいろいろな説が載っ
 ています。

 その数なんと5つ。
 ただ、この海幸彦、山幸彦の前章部分はほとんど同じです。
 ちょっと違うのは、古事記では山幸彦が幸の交換を言い出しますが、日本書紀
 では両者が同時にいう話が2つ、もう1つは兄の海幸彦が言っています(残り
 2つはそもそもこの前章部分が掲載されていません)。

 ちょっとした違いですが、古事記、日本書紀の世界は奥深いです。
  
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