【キリのコメント40】
今回も古事記と日本書紀は大筋同じ内容になっています。
崇神天皇は時代になって疫病がはやり、困った天皇は夢の中で大物主が自分を
祭るようにというお告げどおりに祭ったら、国が休まったという話です。
ただ、日本書紀のほうがもったいぶっており、夢で大物主が自分を祭れば…と
言っているので、崇神天皇がその通りに祭ったのに、まだ疫病はおさまらない。
もう一度夢の中で大物主にお告げをもらうと、自分の子「オオタタネコ」を探
して彼に祭らせなさいといいます。
あとは、同じです。
ただ、微妙に違うのが、古事記ではオオタタネコは大物主のひ孫なのに、日本
書紀は息子になっています。
それと、日本書紀には、今回の物語の後半に描いたオオタタネコが大物主の子
孫だということを証明する説話がありません。
それはさておき、この大物主という神は、神武天皇の后、イスケリヨリビメの
父親でもあり、今回のオオタタネコの先祖でもあり、大和朝廷とのつながりが
深い神です。
大国主が祭った三輪の大神神社の神でもありますから、古代の日本で崇拝され
た神だったのでしょうね。
この神は、大国主と同様出雲系の神で、そして、蛇神として信仰された大和の
有力な神だそうです。
ちなみに、この三輪山型説話は、トヨタマビメ神話と同様に、東南アジアまた
はインドネシア方面に発したものであろうとも言われています。