【キリのコメント45】

 サホビメとの間に生まれた子供、ホムチワケノミコ。
 ひげが胸元に届くまで一言もしゃべらなかったと。
 日本書紀には具体的に30歳という記載があります。

 そのため、垂仁天皇は、御子をつれていろいろ遊びにつれていき、しゃべらせ
 ようと悪戦苦闘します。

 わざわざ船まで作るが効果はなし。
 
 そんなとき、白鳥をみた御子が片言しゃべります。
 それを聞いた天皇は、この白鳥を捕らえれば、御子もしゃべるのではないかと
 思い、ヤマノベノオホタカに命じ、白鳥を捕らえようとします。

 そして、ヤマノベノオホタカは、白鳥を追い、10カ国も駆けずり回ります。
 それらの国は、

 紀の国(和歌山県)
 播磨の国(兵庫県西南部)
 因幡の国(鳥取県の東部)
 丹波の国(京都府と兵庫県にまたがる)
 但馬の国(兵庫県北部)
 近江の国(滋賀県)
 美濃の国(岐阜県南部)
 尾張の国(愛知県西部)
 信濃の国(長野県)
 越の国(新潟県)

 の10カ国です。
 
 …命じられたとはいえ、本当によくつかまえました。

 日本書紀ではこの記載がちょっと違います。
 日本書紀では出雲でつかまえたとあるだけです。
 ある人は但馬でとらえたと。
 そう、出雲の現県名は「鳥取」。
 今回の出来事で、朝廷には鳥取部(ととりべ)という官職ができたそうですが、
 日本書紀によれば、この白鳥を捕らえた場所が鳥取県の名前の由来なのでしょ
 うね。

 話は戻り、この白鳥を捕らえたけども、御子は相変わらず言葉を話さない。
 思い悩んだ天皇は夢を見ます。
 
 その夢によるとこのたたりは出雲の大神が原因だという。
 曰く、自分の神殿を天皇の宮殿と同じくらい豪華にしろという。

 古事記ではおなじみの表現ですよね。
 以前は、出雲の大神、大国主神に対して、三輪大社の大神が、同じく立派な神
 殿を造ればたたりがなくなるといっています。

 そのお告げのためにも、御子と出雲大社に同伴する家臣を選ぶ際に、誓約をし
 ます。
 これは、アマテラスとスサノオがしたのと同じもので、正邪、吉凶を占うもの
 で、なんとアケタツノミコは、自在に鳥を殺し、蘇らせています。

 ちょっと神話っぽい話ですね。

 さて、誓約をして同伴することになったアケタツノミコですが、どのルートか
 ら出雲に向かうか話し合います。

 大和(奈良県)出雲に向かう道は3つ。
 奈良山越えのルート
 二上山の北を越えて、大和から河内(大阪)に向かうルート
 真土山を越え、大和から紀伊(和歌山県)に向かうルート

 奈良山越えと大阪越えには、足のなえた人や盲人に出会うという。
 当時は不具者に会うと不吉だとされたようです。
 
 そこで、一行は木戸から行くことになりました。
 さて、出雲大社に行くことで、無事、ホムチワケはしゃべることができるのか?

 次回のお楽しみです。

 それでは〜

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