【キリのコメント46】
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【コメント】
夢のお告げの通り、出雲大社を参拝したホムチワケの御子は、無事しゃべれる
ようになります。
それから、唐突にヒナガヒメと結婚するミコですが、なんとその相手の正体は
ヘビ!
ニニギノミコトの奥さんがサメだったこともありますが、本当にビックリする
話ですよね。
当然、仰天したホムチワケは逃げ出します。
それを追うヒナガヒメ。
ホムチワケは本当に生きた心地がしなかったでしょうね。
話は変わって、この物語は、天智天皇の息子、建皇子のことではないか? と
いう説もあります。
日本書紀には、建皇子は唖(おし)であったとあり、その後、天智天皇は出雲
大社を修築したとあります。
なので、この話が、ホムチワケの物語になんらかの関連があったのではないか
といわれいます。
また、出雲風土記には、言葉を話さない皇子を船に乗せて慰めたという記述が
ある、この話もベースになっているのかもしれません。
吉井巌氏によると、このホムチワケは応神天皇ではないか? という説を唱え
ています。
系譜の上で重なるそうです。
実は、この垂仁天皇の御子、ホムチワケは、古事記の中でこの物語の後、一切
姿を現しません。
唐突に、景行天皇に話が変わっているのです。
一体ホムチワケはどこにいったのか?
最愛の妻、サホビコの子供だというの、天皇になっていないのです。
最初「???」と思いました。
そこで、吉井氏の説によると、古事記の記述に、ホムチワケに対して、
・「詔(の)りたまふ」という敬語動詞が使われている
・大御食(おおみけ)を奉っている(天皇に対する服属儀式である)
・その誕生が、新たな穀神生誕の信仰を反映している
という理由から、この物語が元来は始祖的天皇像を語ったものであるというこ
とができるそうです。
とはいえ、謎は深まるばかりです。