【キリのコメント6】
黄泉の国から戻ったイザナキは、自らの体がケガレてしまったといいます。
不浄の国…それが死の国の世界のイメージだったのでしょうか。
確かに、イザナミの口にウジがわいているのですから、あまりきれいなイメー
ジはないでしょうね。
さて、このケガレた体をキレイにするために“ミソギ”をします。
体を清めるためですが、川の水で清めます。
そのためにイザナキは、身につけているものを脱ぎ、裸になって川に入ります。
この身につけたものすべてから神々が生まれます。
古事記を一度でも読まれた方はご存知ですが、最初のシーンはとにかく神々の
名前が多く、一つ一つ覚えられる訳でもなく、それだけで退屈しかねません。
なので、有名な神々以外は今後は敢えて割愛させていただきます。
その方が、スムーズに読めると思うからです。
…八百万の神々の皆さん、ごめんなさい。
川の水でケガレた体を清めるイザナキですが、ここでも原文をかなぁり割愛し
ています。
ええ、もうバッサリと。
まず、ケガレた体からはケガレの神々が2柱(神々は一人二人でなく、“柱”と
数えます)生まれ、その後にそのケガレを直そうと、ケガレなき神々を生みま
す。
その神々は3柱です。
さらに、川の中でもたくさんの神々が生まれます。
その数、6柱。
川の底で体をすすいだときに生まれた神、2柱。
川の中ほどですすいだときに生まれた神、2柱。
川の上部ですすいだときに生まれた神、2柱。
つまり、イザナキは、川にザブンと入り、体を沈め、川底に潜り、徐々に体を
起こしていったと想像できます。
その体を起こすにつれて神々が生まれる訳です。
この川の底、中、上それぞれから生まれた「底筒之男神」「中筒之男神」「上筒
之男神」の名前を聞いてピンと来た方はなかなかの神社通です。
この古事記の世界の前半は神々の物語なのですが、この神々を祀(まつ)った
ものが神社です。
つまり、この古事記に出てくる神々こそは、あまりなじみがないかもしれませ
んが、神社の“祭神”として祀られている神々なのです。
有名なのは伊勢神宮の「天照大神」ですね。
と、話が飛んでしまいましたが、この「底筒之男神」「中筒之男神」「上筒之男
神」を祀っている神社はどこでしょう〜
大阪の人は知っている方もいらっしゃるかもしれません。
そう、昔「墨の江」今は住吉と呼ばれる場所にある「住吉大社」です!
そして、この住吉大社が誇るご利益は当然「おはらい」です。
しっかり、古事記のお話が生きていたりします。
それにしても日本全国をおはらいしてくださるのですから、ありがたいです。
「住吉大社」
さてさて、イザナキは最後に右目、左目、口をすすぎ、古事記前半最大の主人
公、アマテラス、ツクヨミ(ツクヨミはこの後全然姿を現しませんが)、スサノ
オが登場いたします。
次回、古事記の神々の中で最もやんちゃな神様、スサノオが登場しますが、こ
の神がなんとなく一番好きだったりします。