【キリのコメント7】

 まず、皆さんにあやまらなければいけないことがございます。
 この古事記物語は原文に忠実に、そしてわかりやすく書いていこうと思ってい
 ます。

 しかし、今回は原文に書かれていない私の想像を加えてしまいました。

 このスサノオの号泣しているシーンは、原文はわずか10行あまりの短いもの。
 その内容は、大地を震わせて泣いているスサノオに、イザナキが「なぜ泣くの
 か?」と尋ね、それに対して「母のいる国に行きたいから泣いているのです」
 と答えます。それを聞いたイザナキは怒り、「だったらこの国から出て行け!」
 と追放してしまいます。

 なので、イザナキはスサノオをやさしいまなざしで見送ってはいません。
 でも、愛する妻に会いに黄泉の国まで行ったイザナキを私は心優しい神と
 思い、敢えてやさしい父親風に書いてみました。

 また、分かりやすいからとちょっとくどい書き方かもしれませんが、会話風に 
 アレンジしてみました。
 原文をそのまま訳していくという方法もございますが、それではただの訳でオ 
 リジナリティーがなくなってしまうので、このような書き方をしてみました。

 タイトルにもありますように、「古事記物語」と書いているのはこういうことで
 もあります。

 さらに、イザナキは死の間際に妻に会いにいくというような言葉も発していま
 せん。
 そもそもイザナキが死んだという表記はどこにもございません。
 ただ、近江の多賀に坐すなり、とあるだけです。
 それを、私の想像で今風に愛する妻のもとに…という書き方をしています。

 なるべく原文に忠実に書いていきたいと思いますが、より分かりやすく、また
 古事記の世界に親しんでいただこうと自分なりにアレンジしていくことが今後
 もあると思いますが、その際には、このコメントの欄にてその旨、正直に申し
 上げていこうと思います。

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