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 日本の原典〜古事記物語〜第12号 2003年8月18日発行
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 目次
 ★古事記物語「第12話 スサノオの追放と五穀の起源」
 ★【キリのコメント】
 ★【次号の予告クイズ】
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 <第12話 スサノオの追放と五穀の起源>

 「このような事態になったのは、お前が来たからだ!」

 光をようやく取り戻すことができた神々は、ことの発端になったスサノオに対
 して怒りの矛先を向ける。

 「罰としてこうしてくれるっ!」

 「や、やめろー」

 バサッ、バチン、バチン、バチン……

 やおよろず(八百万)の神々は、スサノオのヒゲを切り、手足の爪を抜き、贖
 罪の品物を課し、高天の原から追放した。

 「二度と来るなっ!」

 ………………………

 「ふー、イタタタタタ。ひどい目にあった。わしは姉じゃに会いに行っただけ
  なのに…。」

 高天の原を追放されたスサノオは、あてどもなくさまよい、いつしか空腹を覚
 えるようになった。

 「は、腹が減った。どこかに食べものがないものか…。おぉ、あこにいるのは
  オオケツヒメノカミ(大気津比賣神)ではないか。おぉーい、オオケツヒメ、
  空腹で困っているんだが、何か食べるものをいただけないだろうか?」

 「あなたはスサオノではありませんか。食べものですか?いいですよ、今用意
  いたしますので、ちょっとお待ちください。」

 そういってオオケツヒメは、スサノオから離れて食事の準備にかかった。

 「彼女は一体どこに行ったのだろう? どれ、ちょっとのぞいてみるか。」

 …………………

 「ややっ、あいつは一体何をしているんだ!」

 そこには、口、鼻、尻から食べものを出しているオオケツヒメの姿が。

 「あいつはこんなケガレタ食べものをオレに食わそうとしているのか。おのれ、
  許せん。こうしてくれる!」

 怒りにかられたスサノオは、オオケツヒメのそばに駆け寄り、殺してしまう。

 「うぅぅ…」

 スサノオに殺されたオオケツヒメは、地面に倒れこむ。
 そして、その死体からいろいろな食物の芽が出てきた。
 
 頭はカイコに

 二つの目は稲に

 二つの耳は粟に

 鼻は小豆(あずき)に

 陰(ほと)は麦に

 尻は大豆になった。

 オオケツヒメノカミの体から生まれた五穀をカミムスヒノカミ(神産巣日神)
 が拾って種にした。

 <参考文献>
 岩波書店:古事記(倉野憲司校注)
 講談社学術文庫:古事記(上)全訳注(次田真幸)

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 【キリのコメント12】

 *このページは古事記との違いや、さらに詳細な説明が書かれています。
  お時間に余裕がございましたら、ご覧くださいませ。

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 【次号予告クイズ】
 Q12.ヤマタノオロチを退治したスサノオ。
    彼はどうやってヤマタノオロチを倒したのでしょうか?
 1.待ち伏せして弓矢で目をついて殺した
 2.酒を飲ませて、寝ているところを剣で殺した
 3.スサノオ自らヤマタノオロチに飲み込まれ、体の中からヤリで殺した

 答えは、次号を読めば分かります。
 次号「ヤマタノオロチ」をお楽しみ〜

 第13話<スサノオのヤマタノオロチ退治へ>

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