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 日本の原典〜古事記物語〜 第24号 2003年11月10日発行
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 目次
 ★古事記物語「第24話 タケミナカタノカミ」
 ★【キリのコメント】
 ★【次号の予告クイズ】
 ★【編集後記】
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 <第24話 タケミナカタノカミ>

 「お前の息子、コトシロヌシはこういっているが、他に意見を聞く息子はいる
  のか?」

 「はい、私の子供にタケミナカタ(建御名方神)と申す者がございます。これ
  以外には意見を聞く息子はおりません。」

 ……………………………

 ズシーン、ズシーン

 そうこうするうちに、タケミナカタが千人の人間でないと運べないくらいの大
 きな岩を手の先に差し上げてやって来た。

 「誰だ! 我が国に来て、そこでこそこそ話をしている奴は!」

 「私は、タケミカヅチ。この国をもらい受けに来た」

 「なんだと、ふざけるな。そんな横暴が許されると思うのかっ!」

 「全てはアマテラス様のご命令だ」

 「うるさい、だったら、わしと力比べをして勝ったらだ! まずはわしからお
  前の手をつかんでやる!」

 そう言って、タケミカヅチの手を握ろうとすると…

 「ひゃぁ、つ、冷たい!」

 突然、タケミカヅチの手が氷柱(つらら)に変わった!

 「ぎゃっ! い、痛い!」

 さらに、タケミカヅチの手が剣に変わった!

 痛さに驚き、恐れたタケミナカタは引き下がる。

 「次は私の番だな。いくぞ」

 バキバキバキッ

 「ぐわぁぁ…、手、手がつぶれた…」

 「それっ!」

 「うぉぉぉぉぉ…」

 タケミナカタの手を握りつぶし、軽く投げ飛ばしたタケミカヅチ。
 
 「ダ、ダメだ。わしにはかなわない。に、逃げるしかない!」

 「ふっ、この私から逃げられると思っているのか」

 …………………………

 「はぁはぁはぁ、ここまで逃げれば大丈夫だろう…。う、うわぁ!」

 科野国(信濃国:長野県)の諏訪湖まで逃げてきたタケミナカタが振り返ると、
 すぐ真後ろに剣を構えて今にもタケミナカタを殺そうとしているタケミカヅチ
 の姿が。

 「お、お許しを! どうか、私を殺さないでください!」

 「……」

 「お願いします! 私は生涯この地を離れません。」

 「……」

 「我が父、オオクニヌシ、兄、コトシロヌシの教えにも従います! この葦原
  中国は、アマテラス様の御子のお言葉に従って奉ります」

 「よかろう、命だけは助けてやる」

 この諏訪湖に逃げてきたタケミナカタノカミが諏訪大社の主祭神である。
 「諏訪大社」
 http://www.dynax.co.jp/sinsen/culture/jinjya/j_suwa.html
 http://www.town.shimosuwa.nagano.jp/taisha.htm

 <参考文献>
 岩波書店:古事記(倉野憲司校注)

 講談社学術文庫:古事記(上)全訳注(次田真幸)
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 【キリのコメント24】

 *このページは古事記との違いや、さらに詳細な説明が書かれています。
  お時間に余裕がございましたら、ご覧くださいませ。 

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 【次号予告クイズ】
 Q24.タケミカヅチと戦うタケミナカタノカミ。
    この神を祭ってある神社はどこでしょう?
    1.諏訪大社
    2.春日大社
    3.三嶋大社

 答えは、次号を読めば分かります。
 次号「タケミナカタノカミ」をお楽しみ〜

 第25話<オオクニヌシの国譲りへ>

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