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日本の原典〜古事記物語〜 第27号 2003年12月1日発行(発行部数1328部)
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<第27話 天孫降臨>
「アメノコヤネ、フトダマ、アメノウズメ、イシコリドメ、タマノオヤよ、そ
なたたちは、我が孫、ニニギノミコトと共に地上に行くように。」
「かしこまりました」
「それと、ニニギノミコトよ、そなたにはこのヤサカノマガダマ(八尺の勾玉)、
ヤタノカガミ(八尺鏡)、そしてクサナギノケン(草薙剣)を授けます」
「ありがとうございます」
「さらに、オモヒカネ、タヂカラヲ、アメノイハトワケよ、そなたたちもニニ
ギノミコトと一緒に天降りするように」
「仰せの通りに」
「いいですか、ニニギノミコトよ、この鏡を私の魂と思って、私の前で拝むよ
うな気持ちでいつも拝み敬うように」
「はい、おばあ様」
「オモヒカネよ、あなたは私の祭りに関することを取り扱って政事を行うよう
に」
「お任せください」
こうして、ニニギノミコトは、高天原の岩でできた神座から離れ、神々と幾重
にも重なる雲を押し分け、道をかきわけ、途中、天の浮橋から浮島に立ち、筑
紫の日向の高千穂の峰に天降った。
「この地は朝鮮半島に向いているな」
「さようでございます」
「しかも、笠沙の岬にまっすぐ道が通じていて、朝日がまぶしくさす国であり、
夕日が明るく照りつける国でもあるようだ」
「おっしゃるとおりでございます」
「ふーむ、ここは本当によい土地だな。よし、さっそくここに宮殿を造るのだ!」
「かしこまりました。さぁ、皆の者、天孫ミミギノミコト様のためにも見事な
宮殿を造ろうではないか!」
「おぉ!」
天孫、ニニギノミコトが天降った高千穂という伝説地は、宮崎県西臼杵郡高千
穂町と宮崎・鹿児島両県にまたがる高千穂峰が有名である。
<参考文献>
岩波書店:古事記(倉野憲司校注)
講談社学術文庫:古事記(上)全訳注(次田真幸)
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*このページは古事記との違いや、さらに詳細な説明が書かれています。
お時間に余裕がございましたら、ご覧くださいませ。
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【次号予告クイズ】
Q27.ニニギノミコトが一目ぼれしたコノハナサクヤ姫は、一旦はニニギノミ
コトのプロポーズを断ります。
それはなぜ?
1.他に好きな人がいたから
2.姉を差し置いて自分が先に嫁にはいけないから
3.父の許しを得てないから
答えは、次号を読めば分かります。
次号「コノハナノサクヤビメ」をお楽しみ〜