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日本の原典〜古事記物語〜第4号 2003年6月23日発行
「第4話 火の神」
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目次
★古事記物語「第4話 火の神」
★【キリのコメント】
★【次号の予告クイズ】
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「いとしいわが妻が、たった一人の子供のために死んでしまうなんて…」
イザナキ(♂)は、妻の枕元に身を投げ出し、号泣した。
その涙から生まれた神は、ナキサハメノカミ(泣澤女神)という。
泣きつかれたイザナキは、妻のなきがらを広島県の比婆の地に葬った。
「なぜ、お前なんか生まれたんだ。お前の顔など見たくない。こうしてくれる!」
「バシュッ!」
イザナキはトツカノツルギ(十拳剣)を手に握り、生まれて間もないカグツチ
ノカミ(迦具土神)の首をはねてしまった。
十拳剣にしたたる迦具土神の血。
その剣の切っ先についた血から生まれた神は、イハサクノカミ(石拆神)。
次に生まれた神はネサクノカミ(根拆神)。
さらに、イハツツノヲノカミ(石筒之男神)が生まれた。
剣の根元にしたたる血からも神が生まれた。
その神の名は、ミカハヤヒノカミ(甕速日神)。
次に生まれた神は、ヒハヤヒノカミ(樋速日神)。
さらに、タケミカヅチノヲノカミ(建御雷之男神)が生まれた。
さらに、剣の鍔(つば)に集まった血からも神が生まれた。
その神の名は、クラオカミノカミ(闇淤加美神)。
次に生まれた神は、クラミツハノカミ(闇御津羽神)。
以上の神々は、刀によって生まれた神である。
殺された迦具土神の体からもそれぞれ神が生まれた。
頭からはマサカヤマツミノカミ(正鹿山津見神)。
胸からはオドヤマツミノカミ(淤縢山津見神)。
腹からはオクヤマツミノカミ(奥山津見神)。
陰(ほと)からはクラヤマツミノカミ(闇山津見神)。
左手からはシギヤマツミノカミ(志藝山津見神)。
右手からはハヤマツミノカミ(羽山津見神)。
左足からはハラヤマツミノカミ(原山津見神)。
右足からはトヤマツミノカミ(戸山津見神)。
迦具土神を斬った刀をアメノヲバリ(天之尾羽張)と言った。
<参考文献>
岩波書店:古事記(倉野憲司校注)
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*このページは古事記との違いや、さらに詳細な説明が書かれています。
お時間に余裕がございましたら、ご覧くださいませ。
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【次号予告クイズ】
Q5.すでに黄泉の国の食事を口にしてしまい、元の世界に帰れないというイ
ザナミ(♀)を説得し、なんとか地上に連れ帰そうとするイザナキ(♂)。
その説得に応じ、黄泉の神を説得しようとするイザナミはイザナキにあ
る約束をします。
それはなんでしょう?
1. 黄泉の神を説得している最中は決して声をたてないこと。
2. 黄泉の神を説得している最中は決して私(イザナミ)の姿を見ないこと。
3. 黄泉の神を説得している最中は決してにおいをかかないこと。
答えは、次号を読めば分かります。
次号「黄泉の国」をお楽しみ〜