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お城旅行記  第5号  2002年9月18日発行 (発行部数 363部)
天空のお城「利神城攻略記」
第5話 天空の城のゆえん編
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皆さん、こんにちは。
霧隠です。

利神城攻略記、第5話は天空の城のゆえんです。

天空の城。
それはどんなお城かといえば・・・

1.本丸(山の頂上)から景色を360度見渡せること
2.本丸をはじめ曲輪が石垣でコーティングされていること
3.雲海が見れる事(今回は雨雲でしたが・・・)

でしょうか。

図で書くとこんな感じのお城です。
            

本丸(山の頂上)はもちろん、まわりの曲輪(二の丸、三の丸、鵜の丸、馬場、
大阪丸)も地元の方々の努力のたまもので見事に木々が伐採されており、見晴ら
しは抜群です。

本丸に立てば、まわりの山々からわずかに高い場所だと分かります。
これも天空の城たるのにふさわしい条件の一つ。
つまり、最も高い山にある山城こそ天空の城の名にふさわしい。

当然、まわりの山々を上から見下ろすことができ、まさに空に浮いてい気分を味
わえます。
しかも、周りには見事な石垣が!!

こけむして たたずむ石垣 見事なり

ところどころ大きく崩壊し、はらんだ石垣も多く、痛みも激しい石垣ではありま
すが、どっこいまだまだしっかりどっしり残った石垣も残っております。

これらの石垣がまだしっかり残った石垣と同じように良好な状態で残っていたら
さぞかしの遺構だったものを!

それでも、本丸のすぐ下から見上げると石垣が空に浮かんでいるよう!
まさに天空の城。

ラピュタにも みまごうほどの 利神城

さて、どしゃぶり後の見事な青空。
セミの鳴き声。
照りつける太陽。

思わずびしょぬれのTシャツを脱ぎます。
そして、ギュッギュとしぼるとすっごい水。
しばし上半身裸で日光浴を楽しみます。

十分にしぼったTシャツがあっという間に乾いていくくらいの暑さ。
夏山はこうでなくっちゃ。

しかし、どしゃぶりの影響はあまりにも大きい。
馬場から下にある曲輪に行こうとするも地面がぬかるんで非常に危険。
見事な曲輪を遠くからながめるのみ。

ここ利神城は典型的な山城です。
本丸を中心に4つの尾根に向かってそれぞれ三の丸、鵜の丸、大阪丸、馬場の下
の曲輪と4つの曲輪があります。
図に書くとこんな感じです。

↑北      鵜の丸

大阪丸    本 丸   
          
        天守丸

本 丸
             
    三の丸  二の丸

          馬 場    
           
          曲 輪

鵜の丸の向こう側、馬場の下にある曲輪の向こう側はそれぞれ隣の山への尾根道
になっています。
三の丸の先は先ほど登ってきた尾根道です。
唯一大阪丸だけ崖に向かっています。

そんでもって先ほども書きましたが、本丸とそれぞの曲輪は結構な高低差があり
ます。

大体3M〜5Mくらいです。
鵜の丸もなかなか見事な広々とした曲輪で、しかも見事に木々が切られています。
ぜひともすべりおりて堪能したいものでしたが、ここも先ほどの雨で足場が非常
に不安定。
晴れていれば駆け下りたものを・・・と思いながらも無茶はしないことに。

大阪丸も同じく降りれそうもない。

・・・あぁ、曲輪に降りて行きてーよー(TOT)

ただ眺めているだけは体に良くないです。

まわりの景色と石垣に見とれてあんまり縄張り図を見てないのでよく覚えていま
せんが、この利神城には埋め門(うずめもん)があるそうです。

一通り探索した後、二の丸から本丸を眺め、本丸下の石垣をふと見上げると、そ
こに見たのは・・・

こけむした 石垣見とれ たちつくす
      ふと見上げれば 夏の青空

まず、こけむした石垣にみとれます。
しばし、見とれたあと、ふと見上げると青々とした青空。
はっとさせられました。
心を奪われるとはこのことをいうのでしょう。

石垣に青空。
本当によく合います。
石垣の美しさを2倍も3倍もひき立てます。

それにしても整備されていないがゆえに、石垣には草が生え、ところどころ廃墟
のよう。
それがまたいい味わいをかもしだしていますが、惜しむらくは見事であったであ
ろう石垣が、見るも無残に朽ち果てているその姿。

ほとんどの遺構を確認した後、そろそろ帰ろうという段階になり、名残惜しくな
り、ふと振り返るとそこには崩れはてた石垣の姿が・・・

人の手を 離れた城よ 崩れゆく
     もののあわれを 今につたえむ

家屋も人が住まなくなるとあっという間に廃屋になるように、見事な石垣の山城
も人の手を離れると荒れ果てるのみ・・・なのでしょうか?

このような見事な山城はぜひとも整備して未来に残して欲しいと心から思いまし
た。
逆にいうと、年々崩壊がひどくなる利神城。
ゆっくり堪能するにはここ5〜10年くらいが限度になるのでしょうか。

それにしても惜しいものでござりまする。

さて、次回は(ちょっぴり無茶な)大阪丸攻略についてご報告したいと
思います。

それでは〜

その6へ


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