皆さん、こんにちは。
霧隠です。
3Kオフとは
きつい
きたない
危険
の3つの“K”を意味します。
すでに2度ほどYさんの企画のもとに実施されてきた超ハードなオフですが、
今回の3Kオフはあまりにも危険すぎるので、公開のオフにせずに、各自の責任
のもとに集まりました。
Yさんを筆頭に集まった人は全部で4人。
Yさん、Kさん、Fさん、某の4人です。
なんといってもYさんでさえもまだ行ったことのないコースだったので、公開オ
フにして万が一にも遭難したらシャレにならないと非公開でとりあえず、できる
かどうかの(かなり)冒険的なオフでした。
最初にお断りしておきますが、この報告を読んでくださり、興味を持たれても“絶
対に”一人で行こうとなされないでください。
遭難だけではすまない怖れがございます。
賤ケ岳にはクマも出ます。
危険な目に合われても責任は負いかねますので、よろしくご了承ください。
さて、今回のコースはとっても意欲的。
事前にYさんが企画してくださったコースは・・・
■行動予定:
7:30 集合場所:安土駅
7:30〜8:30 玄蕃尾城に車を1台置き、池原小谷林道で行市山砦下へ
8:30 行市山砦攻城開始
9:30 行市山砦着・・・途中で別所山砦に寄る
9:30〜11:30 玄蕃尾城着(行市山砦〜玄蕃尾城まで約3.5km)
11:30〜12:30 昼食(玄蕃尾城)
13:30 堂木山砦攻城開始
15:00 下山
15:00〜14:30 東野山砦、若しくはKさんお勧めの「今市上砦」
「笠上城」「菖浦谷砦」「坂口砦」にしても良いかも。
というものです。
賤ケ岳に詳しい方はご存知のとおり、柴田勝家公が布陣した玄蕃尾城を中心に“軍
道”と呼ばれる道があり、この軍道が各砦の連絡道になっていたといわれていま
す。
今回のオフの目的は、この軍道をたどりながら、鬼玄蕃こと佐久間盛政公が布陣
した行市山砦から尾根伝いに玄蕃尾城への道約四キロを歩いてみよう! という
ものです。
・・・かなり無謀なアイデアです(^^)
ええと、普段山に行かれない方にはあまりピンとこない話だと思いますが、通常
平地1キロをてくてく歩くと大体10分くらいでたどりつきます。
しかし、山道の1キロは高低さにもよりますが、かるく2倍から3倍の時間がか
かります。
図に書くとわかりやすいです。
___平地____
← 1キロ →
/
/
/
/
/
/ 山
/
/
/
← 1キロ →
ええと、何を言いたいかといいますと、(平面の)地図上では同じ1キロで表示さ
れても山道の1キロの距離を平面にしてはかるとかなりの距離になるということ
です。
さらに、登り道なんかは平地を歩くよりも体力を使うことはもちろん、
足を大きく上げなければなりませんから、スピードも落ちてしまいます。
つまり、山道の1キロという表示はじっさいの距離よりも長く、時間のかかるも
のなのです。
今回行市山城から玄蕃尾城までの4キロを1キロ30分くらいと考え、約2時間
後には到着できると計算していました。
これがとんでもない間違いで、結局、1キロ1時間。
4キロの行程をおよそ4時間かけて文字通り死ぬ思いでやっとこ玄蕃尾城にたど
りつきました。
今回ほど方位磁石と地図のあり難さを実感したことはございません。
普段は手ぶらで山城めぐりをする某も今回はかなり危険ということもあり、はじ
めてリュックも購入し、万全の装備で挑みました。
装備は以下の通り。
1リットルの飲料水
着替え
食料
携帯電話
手袋
傘
地図
方位磁石
ここまでは普通の登山グッズ
ここからが今回の3Kの丸秘アイテム。
クマを近づけさせない魔法のベル(・・・ただのカウベルです)
クマを遠ざける不思議な笛(・・・ただの100円の笛です)
クマを寄せつけない名刀クマ切(・・・ただの竹やりです)
クマを撃退する鉄砲(・・・柴田鉄砲隊の名前入りのただのクラッカーです)
ちょうどこの時期の山には冬眠間際でお腹をペコペコに空かせて、(ちょびっと)
強暴なクマが徘徊しているそうです。
クマ対策は万全を期しました。
クマに人間の存在を知らせるベルは山登りの必需品です。
これでクマにばったり遭遇する危険が大分回避されます。
(ベルの音に気づいたクマが“自発的に”人間から遠ざかってくれるため)さら
に笛を吹くことで、遠くにいるクマ君たちにも人間の存在を知らせ、どっかに行
ってもらえます。
最後に、新しい山に入ったら、すかさず一発。
パパーン
クラッカーを盛大に鳴らすことで、オイラたちはハンターだ! 怖いぞ〜と勘違
いしてもらうという3段戦法で進軍していきました。
少し不安になったらすかさず
ピーーー ←結構真剣
と笛をならします。
もっと不安になったらクラッカーを鳴らす。
4人でいてもいつクマに遭遇するかおびえながらの行軍。
まさに3Kオフの“危険”を感じながらのオフでした。
クマの恐怖もさることながら、もっと怖いのが“遭難”です。
一度遭難されかかった方ならご存知だと思いますが、山での遭難は本当に恐ろし
いものです。
ちょっと一つ尾根を間違うだけで、違う山に向かってしまう。
気づいたら谷に向かっていた。
戻ろうとしたら違う場所に出た。
自分が一体どこにいるのか分からなくなった。
そして・・・日が暮れてきた。
特に一人で遭難すると気ばかりがあせり、さらにひどい状況に。
山を“勘”だけで歩くととんでもないことになります。
4人でしっかり地図と方位磁石を見ながら歩いたにもかかわらず、何度か違う尾
根にでそうになったり、あやうく遭難しかけました。
厳密な意味での遭難ではなく、一体全体今どこにいるのか(ちょっと)分からな
くなっただけですが・・・
今回2万5千の国土地理院の地図を携帯していったのですが、等高線がわかりに
くく、結構まどいました。
それにしても尾根というのは分かりにくいもので、一つの山が何箇所かの尾根で
別の山につながっていると一瞬どの尾根が正しいのかわからなくなります。
こんなとき頼りになるのは方位磁石です。
今回のコースはまず北に2キロまっすぐ。
その後は北東の方向に2キロというコースでした。
今まではハイキングコースをただ距離があるだけの体力さえあれば問題なかった
3Kオフでしたが、今回はいつクマに会うかもしれないという緊張感、さらに今
いる自分の位置に自信が持てないという精神的にもきついオフになりました。
前置きが非常に長くなりましたが、まずは、行市山砦に向かいます。
ここは近くまで林道が通っており、標高400mのところまで車で行けます。
駐車場などはありませんので、後続の車の邪魔にならないように端に車を止めま
す。
ここから前田利家親子の布陣した別所山砦(標高447m)を通って、一路行市山
砦(標高659m)を目指します。
比高にして260m。
なかなかの山です。
しかし、きちんとしたハイキングコースになっていますので、別所山砦までは結
構スムーズにたどりつきます。
時間にして10分くらい。
ここは前田親子がいた場所で、曲輪をしっかり土塁で囲んでいます。
でも、それほどしっかりした縄張りをした形跡は見られません。
どちらかというと陣地作成は羽柴軍の方がしっかり作っています。
別所山砦を見学後はいよいよ行市山砦。
こちらは、途中かなり急な登り坂が2つあります。
落ち葉がすべりやすく、結構体力を消耗します。
山城ははじめての方にはちょっとつらいところでしょう。
さきほどの登り口から距離にして1600m。
大体1時間くらいでつきます。
道がよく整備されているので、それほど時間はかかりません。
といっても、かなりのハイペースで登ったので、普通の人だと1時間半はかかる
かも。
行市山砦は佐久間盛政公が布陣した砦で、柴田軍では最も前線に位置し、標高も
最も高い場所にあります。
佐久間盛政公のこの合戦にかける意気込みを感じることができます。
2つの堀切が確認できましたが、遺構的には羽柴軍と比べると貧相なものだと思
います。
景色はしっかり北国街道をとらえています。
この景色をみながら2ヶ月間もにらみ合いを続けることにしびれを切らした盛政
公は総大将柴田勝家公に何度も奇襲を進言します。
その進言を認め、始まった賤ケ岳の合戦。
彼の暴走が勝敗を決してしまいましたが、その話はまたの機会に。
行市山砦に到着し、いよいよ4人とも誰も経験したことのない、賤ケ岳の合戦で
使用したと言われる軍道を探しながらの玄蕃尾城探索ツアーの始まりです。
思わず武者震いがしてきます。
はたして、4キロもの山道を無事、玄蕃尾城までいけるのか!?
次回、行市山砦→玄蕃尾城への無謀かつ無茶な冒険行についてご報告したいと思
います。
それでは〜