清朝銭について 2000/09/15 修正
  1. 清朝

    清朝は「大陸」に以前存在した王朝の名称で、西暦1636年〜1912年までの間、後金出身の満洲族の長が中国全土を掌握してゐました。康煕字典・阿片戦争・日清戦争・西太后・愛親覚羅溥儀などが有名です。
    また、後金国時代を含めて西暦1616〜1912までの間を清朝と云ふ場合も有ります。


  2. 清朝銭

    清朝銭は清朝の時代に鋳造(製造)・使用された貨幣を指して云ひますが、其の前身の後金の時代に鋳造された天命汗銭・天命通寶・天聡通寶を含めて「清朝銭」と呼ぶ事もあります。

    清朝銭の銭名は全部で11に成ります。

    順治通寶 康熈通寶 雍正通寶 乾隆通寶 嘉慶通寶
    道光通寶 咸豐通寶 同治通寶 光緒通寶 宣統通寶

    希少年号として、祺祥通寶と云ふ清朝銭も現存します。
  3. 特徴

    清朝銭は其れ迄に鋳造されてきた銭貨とは異なり、背に満洲文字と呼ばれる独特の文字を鋳出してゐる点に特徴があります。満洲文字は蒙古文字を満洲族の言語に合ふやうに改良された表音文字です。

    面の漢字で鋳造の時期、背の満字で鋳造の場所が判ります。


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