
1906〜1987
放浪癖、大酒飲み、破天荒な映画監督ジョン・ヒューストンは俳優一家に生まれた。
父は名優ウォルター・ヒューストン、母はレア・ゴーレ。ジョンは3歳で初舞台を踏みこの世界へ入った。
ボクサー、街頭歌手、作業員などをしながらロンドン、パリを放浪。ハリウッドへ戻った彼はウィリアム・ワイラー監督、ハワード・ホークス監督の作品などの脚本を手がけた。
「マルタの鷹」で監督デビュー。この作品でハンフリー・ボガードの人気を高めるとともに監督としても評価を得る。「黄金」ではアカデミー監督、脚本賞を受賞。父ウォルターが助演男優賞と、親子でのオスカー受賞の快挙だった。
以後、主に男の生き様を骨太に描いた作品が多い。「アフリカの女王」の撮影中に象狩に異常な執念を燃やした彼の姿は、さしづめ「白鯨」のエイハブ船長のようであった。
俳優としても父ゆずりの才能を発揮し、その容貌魁偉な風貌で強烈な印象を残した。特に自作の「天地創造」のノアの箱舟のエピソードでのノア役や、ロマン・ポランスキー監督のハードボイルド「チャイナタウン」での政界の黒幕役が際立っていた。 |
| 作品名 |
年度 |
主演 |
| マルタの鷹 |
’41 |
ハンフリー・ボガード |
| キーラーゴ |
’48 |
ハンフリー・ボガード |
| 黄金(出演も) |
’48 |
ハンフリー・ボガード、ウォルター・ヒューストン |
| アスファルト・ジャングル |
’50 |
スターリング・ヘイドン、マリリン・モンロー |
| アフリカの女王 |
’51 |
ハンフリー・ボガード、キャサリン・ヘプバーン |
| 勇者の赤いバッジ |
’51 |
オーディ・マーフィ |
| 赤い風車 |
’52 |
ホセ・ファーラー |
| 白鯨 |
’56 |
グレゴリー・ペック |
| 黒船 |
’58 |
ジョン・ウェイン |
| 許されざる者 |
’59 |
バート・ランカスター、オードリー・ヘップバーン |
| 荒馬と女 |
’61 |
クラーク・ゲイブル、マリリン・モンロー |
| 秘密殺人計画書 |
’63 |
ジョージ・C・スコット、カーク・ダグラス |
| 枢機卿(出演のみ) |
’63 |
トム・トライオン |
| イグアナの夜 |
’64 |
リチャード・バートン、エヴァ・ガードナー |
| 天地創造(出演も) |
’66 |
ジョン・ヒューストン、リチャード・ハリス |
| 禁じられた情事の森 |
’67 |
マーロン・ブランド、エリザベス・テイラー |
| 007/カジノロワイヤル(主演も)共同監督 |
’67 |
デビッド・ニーブン、オーソン・ウェルズ |
| クレムリン・レター(出演も) |
’70 |
リチャード・ブーン、マックス・フォン・シドー |
| ロイ・ビーン(出演も) |
’72 |
ポール・ニューマン |
| マッキントッシュの男 |
’73 |
ポール・ニューマン |
| チャイナタウン(出演のみ) |
’74 |
ジャック・ニコルソン |
| 王になろうとした男 |
’75 |
ショーン・コネリー、マイケル・ケイン |
| 風とライオン(出演のみ) |
’75 |
ショーン・コネリー |
| 勝利への脱出 |
’81 |
シルベスター・スタローン |
| アニー |
’82 |
アルバート・フィニー |
| 火山のもとで |
’84 |
アルバート・フィニー |
| 女と男の名誉 |
’85 |
ジャック・ニコルソン、キャスリーン・ターナー |
| ザ・デッド/ダブリン市民より |
’87 |
ドナルド・マッキャン、アンジェリカ・ヒューストン |
|