2011年・管理人が選ぶ入湯温泉セレクト10
2012年1月1日

 2012年がはじまりました。本年も「湯街道」をどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、2011年を振り返ってみますと、管理人が一年間で入浴した温泉は92湯でありました。
 (本サイト開設前(1月から3月)に入浴した温泉17湯、温泉分析書の掲示が無かったために紹介できなかった温泉5湯、野湯1湯を含む。ジモ泉1湯は含まず。)

 湯友さんからの貴重な情報や、湯巡り旅行へのありがたいお誘いなどもあり、様々な個性的な湯に巡り会えた一年でした。

 そこで、昨年入湯した温泉のなかから、管理人が印象に残ったものを10湯セレクトしてみました。

 どのお湯もそれぞれ個性があり、また泉質だけでなく浴室の雰囲気、ロケーションなど、様々な観点を交えて選んだため、順位はつけられません…。よって、「ベスト10」というランキング形式では無く、「セレクト10」ということで北から南の順へと紹介させて頂きますことをご了承下さいませ…。

(※)温泉名(施設名)をクリックするとその温泉の詳細が新しいウインドウで開きます。
   なお、1月から3月に入浴した温泉(新屋温泉、さつき荘)については、データ記録前であったため、詳細ページへのリンクはございません。ご了承下さい。


新屋温泉(新屋温泉)
青森県平川市
新屋温泉の写真
アブラ臭がたまらない鮮やかなグリーンのお湯

泉質 : 含硫黄−ナトリウム−硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)

 鮮やかな緑色の見た目とは裏腹に硫黄臭とアブラ香の混ざったパンチの効いた香り。しかしながらアルカリ成分たっぷりのヌルヌルした柔らかい浴感。さらにはじっと浸かっていると身体に付着する細かい気泡まで…。このお湯が、浴槽中央の湯口から絶え間なくこんこんと溢れ出している光景は圧巻です。

下風呂温泉(さつき荘)
青森県下北郡風間浦村
さつき荘の写真
北の果ての港町に湧いた黒濁りの濃厚硫黄泉

泉質 : 含硫黄−ナトリウム・カルシウム−塩化物泉

 下北半島の素朴な港町にある下風呂温泉は、海辺の温泉では珍しい硫黄泉。そのなかでも「黒い濁り湯」に入浴できる唯一の宿です。硫黄臭のなかにも、若干炭のような香りがたまらないそのお湯は、成分がしっとり濃厚に身体にまとわりつくような入浴感。そして、入浴後は真水で洗い流さないと落ちないほど身体が真っ黒に!インパクト大なお湯です。

寒河江花咲か温泉(ゆ〜チェリー)
山形県寒河江市
ゆ〜チェリーの写真
金・銀・銅3種類の源泉が楽しめる温泉センター

泉質 : 含硫黄−ナトリウム・カルシウム−塩化物強塩泉

 寒河江市街の外れにある大きな日帰り入浴施設ですが、「最近とみに乱立している街中の温泉センター」と侮ることなかれ。ここでは、3種もの異なる泉質のお湯が、源泉掛け流しで提供されているのです。特に金色と銀色に輝く2つのお湯は、盆地の温泉では珍しい強食塩泉。入浴するだけで運動をした後のような身体の引き締まり感がたまりません。

三斗小屋温泉(煙草屋旅館)
栃木県那須塩原市
煙草屋旅館の写真
単純泉とは思えないほどの色・香り・入浴感

泉質 : 弱酸性単純泉

 「車では行けない山中の秘湯」として有名な三斗小屋温泉ですが、お湯自体も素晴らしい。石膏香とグレーがかったお湯の色、さらには入浴時にしっかり感じる成分付着感は、もはや「単純泉」とは思えないほど。「山中の秘湯」のなかでも、標高差約260メートルのアップダウンを片道2時間と、まだハードルは低い行程。ぜひチャレンジされてみては?

鹿の瀬温泉(鹿の瀬温泉)
長野県木曽郡木曽町
鹿の瀬温泉の写真
肌色の湯が造り出した鱗模様の析出物はもはや芸術

泉質 : ナトリウム・マグネシウム・カルシウム−炭酸水素塩・塩化物泉

 浴槽の縁の鱗状の模様、これは人工ではなく、ここのお湯の析出物が造り出した自然の芸術です。その浴槽に満たされた黄土色とも肌色とも言えるそのお湯には、表面に白い膜が張っている程の濃厚さ。しかしながら飲泉すればシュワっと爽やかで、意外と身体に負担が掛からずじっくり入浴して暖まることができるなど、自然の神秘を実感させられます。

南市岡田中温泉(南市岡田中温泉)
大阪市港区
南市岡田中温泉の写真
一日の疲れも吹っ飛ぶ、大都会の中の会員専用湯

泉質 : 弱アルカリ性単純泉

 「会員専用湯」と書きましたが、このお湯を使用した地ビールを味わえる敷地内のレストランで飲食すれば誰でも入浴できるのでご安心を。黄金色に輝く熱めのお湯に身を沈めれば、一日の疲れが一気に取れるような満足感が得られます。この街で日々生活し、労働されている方々の疲れを癒す、まさに「黄金の泉」といったところでしょうか。

明礬温泉(湯元屋旅館)
大分県別府市
湯元屋旅館の写真
身体に負担の掛からない泉温46度の激アツ?湯

泉質 : 酸性−アルミニウム−硫酸塩泉

 この宿の浴槽の泉温は46度もあります。こう書くと、さぞかし熱過ぎて入浴できないのでは?とお思いでしょうが、あら不思議!恐る恐る湯船に身を沈めれば「アチチ」感は全く無いため、長く浸かっていても苦にならず、つるつるぬるぬるした肌触りもたまりません。アルミニウム泉ゆえに熱伝導率が低いからでしょうかね?何とも不思議な泉質です。

明礬温泉(奥みょうばん山荘)
大分県別府市
奥みょうばん山荘の写真
こだわりのご主人が造り出した湯の花舞う単純泉

泉質 : 弱酸性単純泉

 ご主人が温泉ガスと湧き水とを絶妙な配合で混合して造り出したこのお湯の成分量は、温泉水1リットル当たりわずか9ミリグラムです。にも関わらず右の写真のとおり、まるで硫黄泉のような白濁ぶりです。入浴したときの感触も、しっとり濃厚かつ優しく肌にまとわりつくと共に、浴槽いっぱいに広がる湯の花によるパウダー効果も抜群です。

観海寺温泉(いちのいで会館)
大分県別府市
いちのいで会館の写真
晴れた日には青い空と青い湯に同時に触れる一体感

泉質 : ナトリウム−塩化物泉

 ここも温泉ファンには有名なので、「何を今さら」と言われそうですが…やはり晴れた日に温めのお湯でじっくり空との一体感・爽快感を感じながらの入浴は得難いものがあり、一票入れさせて頂きます。温めのお湯ながらも保温効果もあるので、良く温まります。写真の「景観の湯」は、奇数日が女性のみ、偶数日が男性のみの入浴になりますので注意!

塚原温泉(火口乃泉)
大分県由布市
火口乃泉の写真
刺激少ない肌触りのお湯は酸性泉のイメージを変える

泉質 : 酸性・含鉄・アルミニウム−硫酸塩泉

 pHが2.1の酸性泉ともなれば、ピリピリした浴感と酸っぱさで、肌や胃腸の弱い方には刺激が強すぎて敬遠したくなるところですが、ここのお湯はほとんど刺激を感じず、抵抗無く入浴できます。飲泉しても、甘いレモネードのような味のため飲みやすいものです。酸性泉のイメージを良い意味で覆し、入浴に対するハードルを下げるだけの力量を持ったお湯です。



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