2012年・管理人が選ぶ入湯温泉セレクト10
2013年1月5日

 新年明けましておめでとうございます。2013年も「湯街道」をどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、2012年を振り返ってみますと、管理人が一年間で入浴した温泉は42湯でありました。
 (温泉分析書の掲示が無かったため紹介できない温泉1湯、お湯の条件が悪かった等の理由で再訪する必要がある温泉3湯、廃業した温泉1湯を含む。ジモ泉2湯は含まず。)

 昨年は、一昨年の半分以下の入湯数となってしまいましたが、そのぶん特徴的なお湯に数多く巡り会えた一年ではありました。
 特に、循環・塩素消毒温泉のなかにも「良いお湯は良い」と感じさせてくれるお湯も多く、その温泉の個性を殺さない範囲でこれらの近代設備を使用することも、新しい温泉利用の一つの形であり、やみくもに「循環温泉」を敬遠する理由も無いことを再発見した一年でした。
(ここで紹介する10湯中、4湯が循環・塩素使用の温泉です。)

 そこで、今回も昨年入湯した温泉のなかから、管理人が印象に残ったものを10湯セレクトしてみました。昨年同様、「ベスト10」というランキング形式では無く、「セレクト10」ということで北から南の順へと紹介させて頂きます。

(※)温泉名(施設名)をクリックするとその温泉の詳細が新しいウインドウで開きます。
   


東鳴子温泉(阿部旅館)
宮城県大崎市
阿部旅館の写真
強いアブラ臭からは想像できない爽快な入浴感

泉質 : 含硫黄−ナトリウム−炭酸水素塩・硫酸塩泉

 東鳴子温泉の温泉街から川を挟んで反対側に位置するため、穴場的なお宿ですが、「黒」と「白」の二つのお湯を愉しめることと、その泉質の良さから温泉ファンには知られた存在とのこと。東鳴子特有の強いアブラ臭から、さぞかし強烈なお湯と思いきや、風味といい浴感といい、とても爽やかです。特に入浴後の爽快感は格別です。

百目鬼温泉(百目鬼温泉)
山形県山形市
百目鬼温泉の写真
高張性温泉とは思えないほどの優しい泉質

泉質 : ナトリウム−塩化物強塩泉

 温泉水1リットル中の物質量10,000以上である数少ない高張性食塩水のお湯でありながら、爽快感をも併せ持ったしっとりした優しい入浴感は貴重な存在ではないでしょうか?さらに、露天風呂から観る雄大な蔵王連邦のパノラマがさらに爽快感を高めてくれるので、他の高張性温泉同様、くれぐれも長湯は禁物!

さくらんぼ東根温泉(いしの湯)
山形県東根市
いしの湯の写真
泉質はもちろん、懐かしさを覚える建物も最高!

泉質 : 含硫黄−ナトリウム−塩化物・硫酸塩泉

 レトロ感漂う民家のような建物のなかに、2〜3人も入れば一杯のコンパクトな浴室。まるで、「田舎のおばあちゃん家のお風呂に入れてもらった」ような懐かしさがあります。もちろん、肝心のお湯も硫黄臭、緑色のお湯に浮かぶ湯の花、入浴時のしっとり感と入浴後のお肌ツルツル感等、温泉ファンの心をくすぐる要素にあふれています。

草薙温泉(清水屋旅館)
山形県最上郡戸沢村
清水屋旅館の写真
乳酸飲料のような色合いが印象深い硫黄冷鉱泉

泉質 : 単純硫黄泉

 建物全体に漂うような硫黄の香り、そして乳酸飲料のような、他に例えようの無い色、硫黄だけでなく炭のような風味も併せ持ち、しっとりやわらかい入浴感…。どれをとってもあまりお目にかかれないお湯です。冷鉱泉ゆえ、沸かし湯を加える手間から、日帰り入浴は基本的に行っていないそうなので、最上川の川下り等と併せ宿泊のうえ入浴が吉。

いわき湯本温泉(斎菊)
福島県いわき市
斎菊の写真
一点の曇り無き透明感が新鮮さを物語る含硫黄泉

泉質 : 含硫黄−ナトリウム−塩化物・硫酸塩泉

 空気に触れると時間と共に着色したり湯の花ができ易い含硫黄泉にも関わらず、これほどまでに澄み切ったお湯にはそうそう巡り会えないのでは?と思えるほどクリアーな透明感から、その新鮮さが伝わってきます。その期待を裏切らない純粋とも言える玉子風味と身体を優しくコーティングするような濃厚なツルツル感は素晴らしいものがあります。

亀山温泉(亀山温泉ホテル)
千葉県君津市
亀山温泉ホテルの写真
チョコレート色の湯は身体もとろけそうな程のニュルニュル感

泉質 : ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉

 腐植質がもたらしたチョコレートのような色合いのお湯は、まるで本物のチョコレートのように身体がとろけそうな程のニュルニュル感があり、さらに身体が芯から温まるなど、身体の外側にも内側にも効能がありそうです。温泉ソムリエでもある若旦那がその効能を良く勉強され、入浴客に分かり易く伝えようとしている姿も好印象です。

白根温泉(関根旅館)
新潟市南区
関根旅館の写真
紅茶のような色と香りのお湯に身も心も癒される濃厚?泉

泉質 : ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉

 こちらも「高張泉」に分類される濃度の高いお湯ですが、全くそれを感じさせないほどの澄んだ紅茶色、そして植物のような甘い香りによって、浴室に入った途端から癒されます。浴感も、肌を包み込んでくれるような柔らかなツルツル感、そして汗がしたたり落ちる程の温まり感と、濃厚でありつつも優しさに満ちあふれたお湯です。

寺宝温泉(寺宝温泉)
新潟県長岡市
寺宝温泉の写真
成分量・泉温…数字以上の力を持つ「かけすて温泉」

泉質 : 弱アルカリ性単純泉

 「源泉かけすて」と挑戦的?なうたい文句が示すとおり湯量豊富であることはもちろん、効能も高いお湯です。私が入浴したのは雪降る2月の日でしたが、炭酸効果もあってか露天のお湯も殆ど泉温が下がらず、身体への保温効果も抜群。成分量も高くは無いものの、美肌効果も期待できそうなヌルヌル感を併せ持っています。

赤湯温泉(山口館)
新潟県南魚沼郡湯沢町
山口館の写真
大自然に抱かれて日常を忘れ身体も心も幸福に!

泉質 : ナトリウム・カルシウム−塩化物泉

 我が足だけを頼りに山道を2時間、そこには、日常に疲れた方にとっては最高のご褒美となる楽園があります。河原に設けられた足元湧出の野天風呂に、川の音と涼気を浴びながらゆっくり身を沈めれば、時が経つのを忘れさせてくれます。お湯のほうも、濃厚なコーティング感で、疲れた身体を優しく包み込んでくれます。

ゆんたく、あしび温泉(りっかりっか湯)
沖縄県那覇市
りっかりっか湯の写真
貴重な沖縄の温泉でありながら、個性が光る県都の湯

泉質 : ナトリウム−塩化物泉

 温泉地の数4、源泉数9の沖縄県(2011年3月末現在)。そんな貴重な沖縄の温泉ですが、茶色くモール臭ある個性を持った源泉が、県内で最も賑わう繁華街に存在することにまず驚かされます。肝心の浴感・効能についても、ヌルヌルした感触と、温めの温度でありながら温まり感かつ爽やかな入り心地が印象に残るお湯です。



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