ベトナムの不思議その2 |
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![]() ![]() 1)テトホリデー(旧正月) ベトナムのテトは香港などと同様に旧暦の正月を祝う行事です。通常1月の末から2月の末の間にあります。1月1日も休日になっているのですが、だれも何もしません。この点日本人にとって寂しい限りです。 テトホリデーは公式には4日間の休日なのですが、たいがいの会社では1週間くらいの休みになります。そうでない会社でも残りの日は半日出勤にしてほとんど仕事をしていないようです。 5年くらい前までは爆竹などで盛大にやっていたようですが、現在は爆竹は禁止になっています。テトの過ごし方は日本の正月と大変よく似ています。まず女性たちは前の晩までに正月料理を作ります。餅米の真ん中に挽肉を詰めてバナナの皮でくるんで焼いたバンチュンという料理は正月料理の代表ですが、いくつかの家庭では庭先に煉瓦の釜戸を作って、何時間もバンチュンを焼いています。これもテトの風物詩でしょう。 日本では門松を飾りますが、ベトナムでは鉢植えの花やミカンの木を飾ります。ミカンの木は北部で栽培された物をサイゴンの大通りの市場で購入します。そのためにテトの1週間くらい前から、サイゴン川沿いに大きな花市場が建ちます。大変に見事な物で、また不思議なことにテトの前日には全ての花が売り切れてしまうのです。 さて、テトの当日の朝は、先祖の供養をするのですが、玄関先にテト料理を供えてその後で紙に書いたお金を燃やします。これは燃やすことによってあの世にいる先祖に届くと信じられているからです。どおせ燃やすならばアメリカドルの方が価値があると、ドルの絵の入った紙まで燃やします。しばらく前までは紙で作ったホンダの模型を燃やすのが流行でしたが、最近ではトヨタの車の模型が流行っているようです。欲張りな人は冷蔵庫や電子レンジなども燃やしています。パソコンというのもありましたが、あの世でどうやって使うのでしょうか。ベトナム語のマニュアルも燃やしてあげたくなりました。 ひと通りの儀式が済むと、毎日親戚の家をまわってお酒を飲んだり、食事を楽しんだりします。あ、そういえばテトの大事な飾りとしてスイカがあります。二つペアにして机の上にどんと置いておくのです。正月にスイカとはいかにも南国の正月だと思います。 2)ベトナムTV ベトナムに来て最初にふれた文化は国営チャンネルTVだったと思います。空港からホテルに来て、とりあえずベッドに横になりTVをつけると、そこにはなんだか分からない言葉でベトナムのコマーシャルをやっているのです。そのころはまだ動くコマーシャルが少なくて、日本の田舎のTVコマーシャルを見ているようでした。動くコマーシャルといえば外国製品の物だけでした。たしかスズキのオートバイのコマーシャルでしたが、「3人乗ってもこの通りスピードが出ます」というのを見たときに「ああベトナムに来たのだ」と思わずにいられませんでした。もちろん今ではもっと洗練されたコマーシャルを見ることが出来ます。 昔から今も変わらないのは、外国のフィルムの吹き替えです。たとえばアメリカの映画をやっているとすると、俳優のしゃべる英語をそのまま流してその上にベトナム人のアナウンサーがかぶせてしゃべるのです。それもひとりの女性アナウンサーが全員のせりふをしゃべります。私たち外人にとっては何がなんだか理解できず、英語の音声を止めるか、ベトナム語を止めて字幕にするか、どうにかしてくれと言いたくなります。しかし、ベトナム人に言わせると、大変に彼らにとって好都合なのだそうです。まず、俳優の生の声を楽しめること、字が読めない人でも誰でも内容が分かること、だからこの方式を続けてもまったく支障が無いとのことでした。 ベトナムはなんと合理的なのだ、と思うよりも私は予算がないのでこうなってしまっているのではないか、と思うのです。それにしてもベトナムの人の言い訳は非常に上手だなあと感心します。 3)ビジネス事情 ベトナム人はかなり自己中心的な考え方を持っていてます。これは悪い意味ではなく、我々日本人との考え方の違いだと認識して下さい。彼らから見れば日本人は付和雷同型に見えるかもしれません。いずれにしてもベトナムに来てビジネスを始めるにはベトナム人とつきあわなければ始まりません。しかし悲しいことにベトナム人のパートナーとうまく行かなくて撤退したという話を良く聞きます。ある程度の資本と技術力を持ってタントアンやアマタの輸出加工区に外資100%の工場を造ってしまうのが一番早くて安全なビジネスと言えるでしょうが、実際は全て都合良く行くとはかぎりらないのが現実です。そこから先が各経営者の腕の見せ所となるのでしょう。もちろんベトナムでうまくいっている経営者も現実にいるのですから。ちなみに私の場合は300万ドルの合弁会社を立ち上げるまでに、南の島から北のハノイまで飛び回って2年間かかりました。それでもここでは平均的な手間と時間です。 ところで、ベトナムで仕事をする上で一番よいパートナーはホーおじさん(ホーチミン)と言う話があります。何か問題が起こるとベトナム人達は、関係者の所へホーチミンと共に出かけて行きます。(彼らの言うホーチミンとはお札のことです。ベトナムのお札には全てホーチミンの肖像画が入っているのです。)「ホーチミンは大統領だから誰でも言うことを聞く」とのことです。ときどき「あなたは外人だからUSAのワシントン大統領を代理に行かせると良い」などと言われます。「福沢諭吉ではどうですか?」と聞いたことはまだありませんが、大臣ではないので難しいかもしれません。 |
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